オーストラリア移住のためのIELTSスピーキング対策

目次
- 【心構え編】オーストラリアに移住する場合のスピーキング
- 【心構え編】緊張しないで!話すことは怖いことではありません
- 【心構え編】ゆっくり話してみよう!
- 【心構え編】発音しづらい単語は特に丁寧に言ってみましょう!
- 【自己紹介編】IELTSでの自己紹介パートが試験以上に大切な理由
- 【自己紹介編】自己紹介のテンプレートをつくろう
- 【自己紹介編】自分クロニクルのすすめ
- 【自己紹介編】何がきても大丈夫!自分データベースで質問対策
- 【トピックカード編】ストーリーテラーになろう!
- 【トピックカード編】キッチンタイマーを使って毎日練習しよう!
- 【トピックカード編】ストーリーの表現方法を増やしてみよう!
- 【トピックカード編】レコーディングしよう
- 【質問編】IELTS を突破した先に移住先のオーストラリアで待つもの
- 【質問編】質問で何を聞かれているか分かるようになろう!
- 【質問編】BBCラジオのすすめ
- 【回答編】話始める前にいつも心で深呼吸しよう
- 【回答編】回答のロジックを日本語→英語に切り替えよう
- 【回答編】データをフル活用!ストーリーに信憑性を持たせよう
【心構え編】オーストラリアに移住する場合のスピーキング
IELTSを突破し無事にオーストラリアに移住した際に待っているのは、オーストラリア特有のスラングやアクセントです。

オーストラリアでは、日本人が標準的に学校で学んだアメリカ英語とは違い、特有の言い回しやオーストラリアならではの発音方法があります。
例えば、オーストラリア英語として有名なのは、「day(日)」を「ダイ」と発音したりする点です。
そのため、留学先のホストファミリーが「Sunday(日曜日)」と伝えるときに「スンダイ」と言っているのをよく聞きます。
現地に行ってからなるべく早くオーストラリア英語に慣れるため、IELTSの対策をする段階でオーストラリアアクセントを注意聞いておくことでテストでのスコアと海外移住の準備を効率的に行うことが可能です。
また、IELTSの試験では、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドなどの色々なタイプの発音がミックスされて出される場合もあります。
英語圏に移住すると何かとアクセントの違いが世間話に出ることがよくあるので、そういった点も楽しみながら学習すると移住後に会話の幅が広がります。
【心構え編】緊張しないで!話すことは怖いことではありません
IELTSのテストには、スピーキングテストがあります。
このセクションは、日本人が最も苦手とする分野であり、対策も難しいことで有名です。
スピーキングテストの当日は、とにかく緊張しないことを意識してください。
外国語を話すという事は、自分が思っているよりも緊張やストレスを伴うプロセスです。
そのため外国人と話したときに、頭で思っていることがすぐに出てこないことや、言葉にしようとすると緊張して喉が増え震えてしまうことを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
この対策として、普段から緊張しないで話すことができるように、話し始める前に一呼吸して心を落ち着けてからトライすることが効果的です。
【心構え編】ゆっくり話してみよう!
海外ドラマや映画などで見られるように、ネイティブスピーカーが話す英語はとにかく早いことが特徴的です。
IELTSの学習者中級者以上の人によく見られる傾向ですが、ネイティブスピーカーの真似をしてとにかく早く話そうとしてする人がいます。
確かに、ネイティブのスピードに合わせる事は最終的な目標としては間違っていませんが、英語の発音に慣れていない日本人が行うと、大切な音を一つ一つ発音することができず、相手に伝わらない場合があります。
IELTSでは、発音による聞き取りづらさは減点の対象となってしまうため、早く話すことよりもゆっくりと確実に相手に内容が伝わるよう心がけましょう。
ゆっくり話すことの練習として、グーグル翻訳で元言語を英語にして、自分の発音がグーグルで読み取りできるか試すのも一つの練習方法です。
この練習では、どの単語が正確に発音できていないか確認することが可能なので、是非試してみてください。
【心構え編】発音しづらい単語は特に丁寧に言ってみましょう!
スピーキングの対策をする上で、日本人が日本語の発音で変換できない英単語多く登場することに気づくと思います。
例えば、日本人は「R(アール)」と「L(エル)」の区別が日本語の中に存在していないため、特に発音しづらいと言われています。
発音しづらい単語の対策方法としては、「Gallery(ギャラリー)」、「All around the world (オールアラウンドザワールド)」など、RとLが混じって舌が絡まりそうになりそうな単語をピックアップして、毎日家で練習することをお勧めします。
こういった単語を用いて会話をするときは、いつも自分が話す時よりも少し丁寧にゆっくりと発音することをお勧めします。例えば、「I went to the gallery on the other day」と言うときに、I went to までは普通に話して、galleryだけ少しゆっくりと大げさに発音してみると良いです。

IELTSのスピーキング対策は、とにかくパニックに陥らないようにゆっくりと相手に伝わることを心がけて対策を行うことが1番大切です。
英語を話す機会はカフェなどの落ち着いたシーンだけではなく、空港や市役所での手続きなど大事な局面でも話さなければいけないことが増えます。
今回ご紹介したスピーキング対策の心構えは、テストの時だけではなくオーストラリアに移住してからも毎日の生活で使えるポイントなので、ぜひ実践してみてください。
【自己紹介編】IELTSでの自己紹介パートが試験以上に大切な理由
ここからは、スピーキングテストで必ず出題される、英語での自己紹介に関する対策のコツをお伝えします。
IELTSのスピーキングと言えば、自己紹介がある事は皆さんもご存知だと思います。

なぜ、この自己紹介のパートが試験以上に重要なのか。
それは、この試験の最終目的である海外への移住を考えたときに、どこに行っても自己紹介を求められるからです。
自己紹介は世界中でどこに行っても必ず行うものですが、とりわけ初めて会う人にも気さくに接してくれるオーストラリアに移住した場合は、その重要性が必然的に高くなるといえます。
そのため、IELTSの試験で高得点を取ろうと思ういながら取り組むのではなく、長い人生の中での通過点の1つとして自分自身に向き合いながら対策をしてみてください。
【自己紹介編】自己紹介のテンプレートをつくろう
自己紹介の対策として一番大切なのは、自分だけのテンプレートを作るということです。
スピーキングの試験のみならず、英語で話す際に質問をされて頭の中がパニックになってしまい、思うように話せなかった経験がある人も多いのではないでしょうか。
これは、自分自身に関する分析が普段から甘く、話したいことが頭の中で揃っていないのが原因です。
そのため、日ごろから自分の好きなことやこれまでの人生、これからやってみたいことなどについてよく考え、自分だけの自己紹介テンプレートを作ることを意識してみてください。
【自己紹介編】自分クロニクルのすすめ
具体的に、自己紹介のテンプレートを作ることで何から始めたらいいかという質問をよくいただきます。
この際にいつもお勧めしているのが、自分クロニクルを作ることです。
自分クロニクルとは、自分自身のこれまでの人生を振り返りそのタイムラインとともに、どんなイベントが起きて、自分の人生でのターニングポイントがどこにあったのかを振り返るということです。
例えば、0歳から6歳までの幼児期で一番記憶に残っていることや好きだったことなどを簡単に書き出します。
この時に感じた事で今の自分の人生に生きていることなどを見つけます。
子供の頃に飛行機に乗るのが好きで、幼稚園で将来の夢の絵にキャビンアテンダントになりたいと描いた人がいるとします。
この思い出から、「飛行機や空港が好きで、大きくなったらキャビンアテンダントになりたいと思ったことがきっかけで、英語の勉強を始めた。」など、聞き手から見たときに相手が人生のどの時点でどんなことを経験し何を思ったのかがわかるような自分だけの年表作ります。
この年表作りによって、初めて会った人に自分についてどういったことを知って欲しいかを整理することができます。
【自己紹介編】何がきても大丈夫!自分データベースで質問対策
自己紹介を終えると次に待っているのは質問のパートです。
質問のパートですが、実際にオーストラリアに移住した後に仲良くなった地元の人から、おそらくたくさんの質問をされます。
オーストラリアの人は、コミュニケーションが好きな人が多く、特に親日家の人も多いです。
そのため、あなた自身や日本のことに関して質問をしてきます。

こういった時のために、回答が分からなかったり、うまく答えられなかったりすることを防ぐために、自分に関するデータベースを作っておきましょう。
自分のデータベースとは、質問を一問一答形式であらかじめ考えて貯めておくことです。例えば、
・自分の1番好きな日本の食べ物は
・家族での1番の思い出は
・今までに行った所で1番好きな旅行先は
など、自分自身に関する簡単な質問などから始めて、1問ずつ短く簡潔に回答が相手に伝わるように考えてみましょう。
また、簡単な質問に答えるのに慣れてきたら、今度は少し難しい質問を具体的に答えられるようにトライしてみましょう。
例えば、
・大学での専攻は
・なぜその選考を選んだのか
・ジェンダー平等について日本ではどのような世論が巻き起こっているか
・近年世界的に流行しているベジタリアン、ヴィーガニズムに関してどう捉えているか
など、自分自身の人生における一大決定を下した際の状況説明や、近年のグローバルトレンドに関する自分自身の意見など、複雑な内容でも自分のアイディアがよりフォーカスされた内容で発言できるように対策をします。

スピーキングは難しいセクションではありますが、同時に海外に移住したときに最も実用的なスキルとして役立つパートでもあります。
ぜひ、この際に自分自身に関して見つめ直し、自分について説明ができるように準備をしてみましょう。
自己紹介に関するスピーキングパートは試験だけではなく、移住後にもとても役立つスキルです。
是非楽しみながら準備を進めてみてください。
【トピックカード編】ストーリーテラーになろう!
ここからは、IELTSのスピーキングの対策で欠かせない、トピックカード対策について解説をします。
トピックカードは、スピーキングのスキルだけではなく、必要な情報を素早く組み立ててまとめられる能力が必要です。
コツを抑えて効果的に準備を進めましょう。

IELTSのスピーキング対策で欠かせないのがトピックカードを選んで内容を説明するというパートです。
このパートでは、一分間の準備時間が与えられ、紙とペンを使ってアイデアを練りながら話す内容を考えます。
このステップで重要なのは、自分がストーリーテラーになったような気分で話すことです。
実際の生活でもよく、最近見た映画やドラマの話、身の回りに起こった出来事などに関して人から尋ねられる時があります。
こういった時に、起承転結をはっきりとさせてストーリーとして人に伝えられるかどうかという能力が、コミュニケーションにおいて大変重要になってきます。
そのため、このパートの解説は試験対策だけではなく、オーストラリアに移住した後にも自分の英会話力の基礎となる大切な練習です。
【トピックカード編】キッチンタイマーを使って毎日練習しよう!
ストーリーの次に重要となるのが、時間の感覚です。
このパートでは、スピーチの時間が限られているため、少なすぎず長すぎず適切な時間の話ができるかがポイントとなってきます。
そのため、時間の感覚をつかむためにキッチンタイマーを使って毎日練習することをおすすめします。
キッチンタイマーを使うことによって、自分のスピード話すスピードやどれくらいのボリュームであれば何分の時間がかかるという感覚がつかめるようになってきます。
また、この練習は一長一短ではいかないため、少しずつ毎日練習することをお勧めします。
例えば、過去問の対策集を購入して、朝起きて1問1分話す等の練習をすると良いでしょう。
【トピックカード編】ストーリーの表現方法を増やしてみよう!
このパートでさらに重要となってくるのが、ストーリーの表現方法がどれだけあるかという点です。
表現方法を増やすためにオススメなのは、動詞+前置詞のかたちで形成される表現も使いこなせるようになることです。
例えば同じ動詞であっても、「go out」と言うだけではなく、誰かとどこに行ったかを表現するような「hang out」を使えるかどうかというパラフレーズが重要になります。
その他にも、「postpone」とだけ言うのではなく、「put off」ような、より一般的な表現方法を使うと幅が広がって英語上級者だという印象を与えます。
これらの表現は、ネイティブと会話していても頻繁に登場する表現のため、将来的なコミュニケーションにも大変役立ちます。
【トピックカード編】レコーディングしよう
最後に、スピーキング対策で最もオススメをしたいのがレコーディングを用いた練習法です。
私も、プレゼンテーションやスピーチなどを英語で行う際に最も難関となるのが、心理的な緊張だと感じています。
家でどれだけ話す練習をしても、いざ目の前にネイティブスピーカーの審査員がいる状況で、英語を使って話したり弁論をしたりするのは至難の業です。
そのためこういった時に、話し始める前に喉が震えたり、緊張で心臓の音が聞こえそうになったりする局面にも多々遭遇してきました。
こういった心理的な難関への対策として、レコーディングをして練習するというのが有効な対策として挙げられます。
レコーディングとは、携帯の録音機能を使って自分の話す様を録音するということです。
この際の録音は、ビデオでも録音機能でも構いませんが、出来るのであればビデオの方が良いでしょう。
レコーディングをすることによって、誰かに見られていると言う意識が高まり、不思議なことに家でも緊張感を味わうことができます。
また、ビデオで録画をすることによって話してるときの自分のジェスチャーやアクセント、言いたかったにもかかわらず言えなかったことなどを観察することができるので、客観的に自分を見つめるという点において非常に有効な手段だといえます。

IELTSのスピーキング対策は、日本の学校教育では取り扱ってこなかった部分が多いため、自分で対策するのは至難のとても難しい分野です。
しかし、一つ一つ対策を練って地道に努力することが成功のカギとなるため、少しずつでも毎日継続して努力をすることをお勧めします。
この難関を乗り越えた先には、オーストラリアで友達を作ったり人脈をひろげたりと、これまでの自分には見えなかった景色が見えてきます。
自分を客観的に分析し、ワンランク上のスピーチができるようにこの機会に自分を鍛えてみましょう!
【質問編】IELTS を突破した先に移住先のオーストラリアで待つもの
ここからは、スピーキングテストにおける質問のパートについての対策を伝授していきます。
英会話とは自分が話すだけではなく、相手に聞かれている内容を的確に把握して、最適な回答を作り出すまでが1セットです。
そのため、質問を聞き取る練習は会話を完成されるための第一歩だと言えます。

まず初めにお伝えしておきたいのが、IELTSを突破した後に移住先のオーストラリアで何が待っているのかと言う点です。
はっきりとお伝えしておきますが、オーストラリアの人は日本人に対してとても関心が高いです。
もともと移民の国であるため、アジア系の人も多いですが、とりわけ日本の文化や食生活、アニメなどのサブカルチャーに関してとても人気が高く、移住した後には日本のことに関してたくさん聞かれます。
また、政治などの国際的なトピックに関しても「日本人のあなたにはどう見えているの」、「日本での世論はどういう風になっているの」などと質問されることも多いです。
そのため、オーストラリアに移住する前に他人から英語で質問されるということに慣れておく必要があります。
こういった観点から見ても、IELTSのスピーキング対策における質問パートでの練習は実生活でもとても役立つスキルだといえます。
【質問編】質問で何を聞かれているか分かるようになろう!
このパートで1番大事となるカギは、質問が聞き取れるかどうかと言う点です。
スピーキングのテストにはネイティブスピーカーが審査員として出席しますが、彼らが質問してくる内容をわかっているかどうかというのが採点での大きな重要な配分を占めます。
ここでのポイントは、疑問詞に着目するということです。審査員が聞いているのは「What」なのか「Who」なのか、「Which」なのか「Who」なのか、もしくは「How」なのかという「5W1H」を意識して質問に耳を傾けてみてください。
この疑問詞に着目するだけでも、その後の回答をどのように組み立てればいいのかが明確になります。
私の英会話における失敗談としては、ネイティブスピーカーと話してるときに相手の質問の意図がわからなくなってしまい、たどたどしい回答を正してしまったことです。
こういったときには、相手が聞いていることがよく理解できておらず、話が噛み合ってない回答してしまうため周りの雰囲気が変になり何度もトラウマになりかけました。
IELTSの試験本番では、聞き返す事は問題がないとされているので、「もう一度質問を繰り返していただけますか」など聞き返しを有効に活用して、相手が言ってることが分かるようになりましょう。
逆に言えば、質問で何を聞かれているのかが分かるようになれば、スピーキングの質疑応答は半分突破したといっても過言ではありません。
【質問編】BBCラジオのすすめ
質問を聞き取ると言う事は思っているよりも大変なことです。
相手が聞いていることが何なのかを分からなければ、回答を作成することもできません。
この一問一答への聞き取りに対する練習としてオススメなのが、BBCラジオです。
BBCはイギリスで1番有名なラジオ局であり、毎日たくさんのトピックに関してラジオ放送が行われています。
このラジオでは放送局からインタビューを行い、リアルタイムで質問と回答を繰り返してリスナーに情報が伝えられています。
例えば、アフリカの貧困地域におけるインタビューがトピックの日は、パーソナリティーが「最近の政治動乱に関連して貧困問題はどのように変化したか」などの質問を問いかけ、アフリカ現地に住む回答者がレポーターとしてリアルタイムの現状を説明します。
IELTSの学習者としてここで注目をしていただきたいのは、質問者と回答者のクエスチョンとアンサーの掛け合いです。
どちらが何を聞いていて回答者が何を答えとしているのかを全て聞き取る必要はありません。
しかし、インタビューが終わった後にインタビューの題目が何であったかを簡潔に答えられるように理解できるようになると、ダイアログ全体の構造が見えてきます。
BBCラジオはオンラインで気軽に聞くことができるので、是非探してみてください。

質問を聞き取るという事は、思っているよりも難しい作業です。
しかし、この難関を突破しないと、英語を使って相手とコミュニケーションを取るということができません。
最近では、BBCラジオを始めとして、Netflixなどのコンテンツプラットフォームで、豊富に英語の映画やドラマを見ることができます。
楽しく英語を学べるということも重要な要素となってくるため、ぜひ自分に合った方法を見つけて対策をしてみましょう。
【回答編】話始める前にいつも心で深呼吸しよう
ここからは、IELTSのスピーキングテストにおいて、回答をどのように作成していくかについて焦点を当てていきます。
IELTSを突破したら、留学やワーキングホリデーでオーストラリアに移住する人が多いと思います。
そして、オーストラリアに移住した先で待っているのは、ネイティブスピーカーを相手に質問と回答の繰り返しの毎日です。
コミュニケーションにおいて相手に対する関心を形にした質問、そしてその質問者に情報を与える形で回答するという「会話」は避けては通れない道です。
そのため、相手が質問している内容を的確に把握して、最適な情報をわかりやすい形で提供すると言う回答方法は、試験のみならず実生活でも役立つ必須のスキルです。
このIELTSの対策をする機会に、そういった将来的な目標なども見据えて練習に取り組むと良いでしょう。
筆者が英語で話すときに、特に緊張してしまうのが質問を聞き取った後に回答する時です。
この時、「相手に分かってもらえるかどうか」、「アクセントに自信がない」などの心理的な理由から、ついつい焦ってしまい最適な回答ができないことが多くあります。
しかし、この点で皆さんに注意していただきたいのは、回答をうまくできなかったところで何かあるわけではないので、落ち着いて回答話す心構えをしておくことです。
もし回答に自信がない人であれば、話す前に心で一呼吸してから話し始めると良いでしょう。
【回答編】回答のロジックを日本語→英語に切り替えよう
回答する上で1番大切なのは、回答のロジックを日本語ベースの思考回路ではなく英語に合わせると言うことです。
日本人の話す言葉では、結論を最後に言う傾向があります。
私自身も、日本語のスピーチなどではまず前提などのトレンドから話しはじめて、主要トピックを取り巻く傾向を1つか2つ踏まえてから、主題をとして何が言いたいかを述べることが多いです。
しかし、こういった遠回しのロジックは英語の世界では通用しません。
そのため、英語で話す際には、結論を1番初めに持ってきて、回答として言いたいことを1行で表すことが大事です。
例えば、質問者が「最近世界的にベジタリアンやビーガンの食生活が流行しているが、日本ではどうか」と言う問いを投げかけてきた際には、回答として適切なのは「日本ではベジタリアンやビーガンリズムは〇〇です」とはじめにはっきりと言うことです。
自分のポジションを明らかにした上で、さらに補足や理由、データなどを付け加えると英語の回答としてとてもすっきりとしたロジックになります。
IELTSのスピーキング練習をする際には、是非この英語での回答ロジックを頭において回答をつくる練習をしてみてください。
【回答編】データをフル活用!ストーリーに信憑性を持たせよう
最後に英語における回答法として有効性が高いのが、データを活用すると言う点です。
データを活用するというと、スピーキングテストの時間の中では難しいように聞こえますですが、ごくごく一般的な範囲のデータを話に出すだけで審査員に好印象を与えます。
例えば、「最近の調査では20代の世代は約30%が外食を好む傾向にあります」などといった専門性の高くないデータを少しだけ回答に混ぜることでも、回答により信憑性を持たせることができます。
また、データを話に出す際には「増加」「減少」「比率」などの数学的用語を使いこなせるようになっていると、さらにスマートな印象があります。
そのため、日ごろから一般世論調査などの数字に注目しながらニュースなどを見ているみると良いでしょう。
データの数字をスピーキングで使いこなせるようになることは、オーストラリアでの留学やワーキングホリデーを終えた後に、現地で学部生として大学に通いたいと思った時にも大きく役立ちます。
協定校留学やワーキングホリデーと違い、学部生としての正規入学は日本人にとって一気に難易度が高くなりますが、オーストラリアという国の多様性を考えると考えられる選択肢でもあります。
試験突破後の生活にも大きく役立つので、この機会に簡単なデータの引用の練習をしてみることをおすすめします。

英会話のスピーキングは対策が難しいですが、重要なポイントを押さえて一つ一つ丁寧に対策を行うことで、留学未経験者でも高得点の獲得が可能です。
また、このセクションの対策は、実際にオーストラリアに移住した際に極めて役立つものが多いので、ぜひ楽しみながら対策をしてみましょう。