ニュージーランド移住での保育について

ニュージーランドにおける保育の特徴について
ニュージーランドの保育は1986年に幼保一元化を実現しており、1996年には幼保共通の統一カリキュラムを作成しています。
これは、世界的にも注目度が高い取り組みです。
ニュージーランドの保育関係の管轄は全て教育省が担当しており、各施設の特徴や機能を保ちつつ、包括的な就学前の保育制度を実施しています。
ニュージーランドの保育で扱われている統一カリキュラムは、2008年から義務化されています。
英語のほかにマオリ語も公用語として扱われているので、マオリ文化や言語を対象とした教育カリキュラムも別に組まれているのです。
ニュージーランドでは、子どもの将来を考えた教育カリキュラムを考えているのも特徴で、多様な文化が混在しているニュージーランドならではの配慮も細かくされています。
ニュージーランドの保育制度
ニュージーランドの保育は大きく分けて2つあります。
一つは幼稚園などの「Teacher-led ECE services」です。
教師主導型乳幼児教育サービスといいます。
日本とはあまり変わらない「幼稚園」をはじめ、私立の教育施設である「教育・保育サービス」、少人数で自宅保育を行う「家庭教育・保育サービス」やマオリ文化や言語を持つ子どもを受け入れる「コハンガレオ」というものもあります。
コハンガレオに関しては「ファナウ主導型サービス」と呼ばれ、保護者やコミュニティの人たちで運営されているのです。
また、ニュージーランドの保育サービスで「20 Hours ECE」という制度があります。
3歳から5歳までを対象とした1日6時間、週20時間まで保育料を無料にする制度です。
ECEサービスやコハンガレオの利用者向けのサービスとなっています。
次に「保護者主導型サービス(Parent-led services)」についてです。
保護者が主体となって運営する「プレイセンター」、居住するコミュニティーグループが中心となって保育を行う「プレイグループ」、マオリ文化に則った保育を行うコミュニティーの「プナ・コフンガフンガ」、太平洋諸島の言語や文化に則った「太平洋諸島プレイグループ」があります。
ニュージーランドと日本の教育の違い
ニュージーランドでは、日本と比べるとコミュニティーぐるみで教育や子育てに参加していることが多く、保護者も積極的に子どもの教育に携わっている場所が少なくありません。
また、文化的違いの配慮が事細かくされているところも日本との教育の違いといえるでしょう。
ニュージーランド移住での教育は学習だけでなく、多様な文化を受け入れる教育でもあるのです。
ニュージーランド移住の環境や子どもの将来を考えた保育選びをしよう
ニュージーランドは世界の中でもいち早く幼保一元化を実現させて注目を集めた国でもあります。
どのコミュニティーでも統一された教育カリキュラムによって平等な教育がされているのです。
多様な保育サービスの中でも、日本でいう保育園のような「教育・保育サービス(Education and Care services)」が特に人気を集めています。
ニュージーランドでの生活やどのような教育を望んでいるかを考えながら、サービスを選んではいかがでしょうか。