コラム

フランスと日本の幼児教育の違いは?

フランスと日本の幼児教育の違いは?

これから、フランスへの移住を考える方にとって、フランスの教育制度が気になる人もいるのではないでしょうか?

日本の教育制度に慣れている親は、フランスへの移住を考えた時に、異国の国での教育制度に戸惑ってしまう事が多いです。

事前に、フランスと日本の幼児教育の違いを知っておくことで、移住してからの生活が少しでもスムーズに過ごせるようになります。

目次

義務教育は3歳から

日本では、小学校と中学校の計9年間が義務教育です。

現在、フランスでは、義務教育は3歳からスタートします。

以前はフランスも、義務教育は、日本同様小学校1年生からでした。しかし、マクロン大統領が当選した翌年の2019年の秋から、3歳からの義務教育がスタート。

3歳に引き下げた理由は、フランスは移民が多いため、貧困層の家庭では小さいころから十分な教育が受けられず、進学する人の確率も低いからと言われています。

ちなみに、現在フランスの義務教育は、3歳から高校1年生までのトータル13歳間。

フランスでは、入学する年の1月から12月生まれまでの子どもが同じ学年になり、3歳になっていなくても、9月から学校生活をスタートします。

9月1日の始業日から、月・火・木・金曜日の週4回授業があり、水曜日はお休みです。

時間帯は、8:45~16:30までですが、地域により若干時間帯が異なります。

その他に、朝は7:30からと夕方は18:45まで、預かり保育があるため、親としても働きやすい環境が整っています。

公立幼稚園は授業料が無料

公立幼稚園

フランスの公立幼稚園は授業料が無料で、給食費と新学期の初めに、映画鑑賞代や遠足などの諸費用として支払うだけです。

給食費は、家庭の収入により異なり、料金が決められます。

もちろん、自宅で食べさせても問題ありません。そのような場合は、授業が終わる11:30あるいは12時に迎えに行き、授業が始まる14:30に幼稚園へ送ることになります。
公立は無料ですが、実は有料の私立も人気です。

理由は、幼稚園と小学校が一貫教育で通えるため、質が良い授業が受けられるなどです。

去年から今年にかけて、特にストライキが多く、フランスでは、ストライキになるとその影響で学校の授業が休校になったり、給食が無くなり、午前中の授業が終わると迎えに行かなければならない事もあります。

しかし、私立はストライキの影響を受けずに通常通りのスケジュールなのもメリットです。

私立の授業料に関しては、地域差や学校の方針によって、安いところもあれば高額な授業料のところなど様々です。

フランスのトイレトレーニング事情

フランスでは、子どものトイレトレーニングを始める時期が日本に比べると早いです。

18か月の定期健診に連れて行った際、担当の医師は、「子どもが階段の登り降りなどしっかりと歩き始めたら、トイレトレーニングを初めても大丈夫です。」と言っていました。

フランスでは、早い子で1歳半から、遅い子でも3歳の入学までにおむつを外すのが一般的です。

義務教育が3歳に引き下げられる前は、幼稚園の入学規定の1項目に、「おむつがとれていること」が記載されていたこともあり、「完全におむつがとれるまで、登校しないでください」といった学校もありました。

しかし、現在はおむつが完全に外れていない子どもでも、学校に通えるようになったのです。

息子のクラスメイトの子は、幼稚園ではおむつを着用していて、担任の先生やATSEM(先生のアシスタントをする人)が、定期的に子供をトイレに連れて行って、トイレトレーニングしてます。

トイレトレーニングを始める時期は、1歳半や2歳になってすぐに始める家庭もあれば、9月の入学に備え、直前の夏休みにトイレトレーニングを完了させる家庭など、家庭環境や親の考え方によって違います。

オフトフォニストのサポートがある

オフトフォニストのサポート

フランスには、発音矯正のオフトフォニストという資格を持った専門家がいます。

フランス語の発音や読み書き、フランス語の理解力が上達するように指導してくれるのです。

幼稚園児や小学校低学年でフランス語の理解が遅かったり、発音がなかなか聞き取れにくかったりなど、フランス語に問題があると感じた場合、学校の方から親に診察をする事をすすめられます。

実際に、我が家の長男もフランス語の成長が遅かったため、年中の先生から話があり診察に連れていきました。

初回は、子どもと親、オフトフォニストと3人で面接を行い、子どもの家庭での生活などを質問され、実際に子供と話す上で必要か週に何回通うのかの診断です。

オフトフォニストに通っている子供は、フランス語を母国語に持たない親に育てられている家庭だけではなく、一般的なフランス人の家庭の子供などもいます。

また診断料は、フランスの国民保険のセクリテソシアルで全額返金、負担をしてくれるシステムです。

通っている間も、オフトフォニストは、定期的にこの子に継続が必要かどうか、親と話しあいながら進めてくれるので、親としても子どもの状況が把握でき安心です。

国としても幼児教育に協力的!

フランス人だけでなく、さまざまな人種が住んでいるフランスは、貧困な家庭も多く、政府によるさまざまな支援があります。

フランスの教育は、誰でもフランスに住んでいれば教育を受けられる制度が整っているのが、魅力の1つです。

これは、フランスの「自由・平等・博愛」の精神から生まれた教育だと思います。

■参考サイト

この記事を書いた人

satokon7576

satokon7576(40代・女性)

結婚を機にフランスへ移住し11年。
現在は4人の子どもを出産し、育児をしながらフランス関連の記事を執筆中。

■ブログ
https://ameblo.jp/francecomedienne