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アメリカに住めるビザ7個!永住権が取れる方法も解説

アメリカに住めるビザ7個!永住権が取れる方法も解説

アメリカは教育水準が高く、成功すれば経済的に恵まれた生活が送れる国です。アメリカ生活に憧れて、いつか住みたいと考えている方は多いでしょう。この記事では、アメリカに住めるビザを7個紹介します。そのほか、永住権を取る方法についても解説しているので、アメリカへの移住を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

アメリカに住むメリット

アメリカに住むと以下のようなメリットがあります。

  • ハイレベルな教育を受けられる
  • しがらみがなく自由に生きられる
  • さまざまな価値観に触れる機会がある
  • 都会から大自然までいろいろな場所が楽しめる

それぞれ見てみましょう。

ハイレベルな教育を受けられる

アメリカは世界大学ランキングの上位に、ランクインするような大学が多くあります。加えて、レベルの高い研究機関が集まっていることも特徴です。そのため、世界から集まる優れた教授と生徒たちに囲まれながら勉強ができます。

ただ、アメリカの名門大学に入るには、英語力はもちろんのこと、授業料を支払えるだけの資金も必要です。奨学金をもらうにも、世界の学生と競争することになり、ハードルは高めです。アメリカの大学に行くには、語学学校で英語力をつけ、2年間のコミュニティカレッジに行ったあと、3年次から大学に編入するパターンが多くあります。

しがらみがなく自由に生きられる

アメリカでは日本のように、周囲の目や世間から見てどう思われるかを気にする必要がないことがメリットです。たとえば、日本では「大学卒業後はすぐに就職すべき」や「社会人になったら働き続けなければならない」など、縛られた価値観が多くあるでしょう。

しかし、アメリカの場合はまったく異なり、何をするにも個人の自由です。自分の挑戦したいことに集中できるので、本気で取り組みたいことがある方におすすめです。

さまざまな価値観に触れる機会がある

アメリカはさまざまな民族が生活している国で、多様な価値観に触れられることがメリットです。たとえば、子供はアメリカで育ち、親は移民なことも多くあります。そのため、アメリカ人とひとくちにいっても、全員が同じ文化や価値観を持っているわけではありません。

多民族国家に住むことで、最初は驚くことも多いでしょう。しかし、多くの考え方に触れることで、自分と他人は考え方が違うことにあらためて気づき、柔軟性が身につきます。考え方が異なると誤解を避けるために、言葉で積極的にコミュニケーションを取ろうという意識も生まれます。

都会から大自然までいろいろな雰囲気が楽しめる

アメリカは地域によって、さまざまな雰囲気が楽しめて、移住後も刺激が多いことがメリットです。たとえば、都会の雰囲気を味わうなら、ニューヨークやロサンゼルス、シカゴなどがあります。

反対に大自然を楽しみたいのであれば、以下のような場所があります。

  • グランドキャニオン(アリゾナ州)
  • ロッキーマウンテン(コロラド州)
  • ヨセミテ国立公園(カリフォルニア州)
  • ハワイ火山国立公園(ハワイ州)

ほかにも、スキーやサーフィンなど、自然を利用したスポーツで有名な場所もアメリカには多数あるので、スポーツが好きな方も楽しめる国です。

アメリカに住むのは実際どんな感じ?

ロサンゼルスの街並み

私は学生ビザで1年間、アメリカのロサンゼルスに住んでいました。実際にアメリカに住むのはどんな感じなのか、紹介します。アメリカに住むことは、楽しいこともあれば、大変なこともあるので、理解したうえで移住を考えることが大切です。

学生ビザでアメリカに住んでみて良かったこと

アメリカに住んでみて、よかったと思ったのは以下のようなことでした。

  • おしゃれなお店が多い
  • 色々なバックグラウンドを持った友達ができる
  • 日本人が多い

ロサンゼルスはファッションやグルメなど、おしゃれなお店が多くあり楽しめます。たとえば、私がロサンゼルスに住んでいたときは、ベニスのアボットキニーブルバードやサンタモニカビーチが好きだったので、よく遊びに行っていました。

私はロサンゼルスの語学学校に通っていましたが、いろいろな国の留学生たちと授業を受け、多様な考え方に触れることができました。語学学校では日本語を勉強している学生たちと交流する機会も多く、英語で日本語や日本文化について教えた経験も印象に残っています。

アメリカの大きな都市では日本人が多く、定期的にイベントをやっていることがあります。そのため、日本人の知り合いができやすく、困ったことがあっても相談できる点が安心です。

学生ビザでアメリカに住んでみて大変だったこと

楽しいことが多い一方で、大変だと思うことも多くありました。

  • 英語ができないと大変
  • 家賃・医療費が高い
  • 日本と比べると治安が悪い

アメリカに住む前に、英語はできるようにしておいた方がベターです。私は留学し始めの頃は英語ができず、日常の簡単なことも難しいと感じたためです。英語は基本文法の勉強や英会話のスピードに慣れておくこと、話す練習をしておくことをおすすめします。

アメリカの大きな都市に住む場合、家賃が高くて大変です。たとえば、私がアメリカに住んでいた頃は、寮の一人部屋で月17万円程でした。場所にこだわらなければ、安い家賃の家を見つけることは可能ですが、治安が悪いことがあるので、ある程度の出費は仕方ないでしょう。

医療費もアメリカは高く、診察を受けるだけで1回数万円ほどかかることも普通です。私は医者にかかることはありませんでしたが、アメリカは医療費が高いことがデメリットです。

また、アメリカは日本に比べると治安が悪い場所が多く、夜に一人で出歩くことはおすすめしません。夜帰りが遅くなる時は、UberやLyftのような配車サービスを使うことが一般的です。アメリカで家を探す際は、周囲の治安も合わせてリサーチしましょう。

アメリカに住めるビザにはどんな種類がある?

パスポートのイメージ

アメリカに住めるビザには、学生ビザや就労ビザ、投資家ビザなどがあります。それぞれのビザの特徴を解説するので、自分に合うビザを見つけてみてください。

学生ビザ(F-1・M-1):学校に通う人向け

学生ビザはアメリカの学校に通うために必要なビザで、F-1とM-1の区分があります。F-1は多くの学校が該当し、語学学校や専門学校、大学、大学院が対象です。M-1の場合は、専門学校が当てはまることが多くあります。

学生ビザの場合、最大で5年間有効ですが、基本的に就労ができません。ただ、短大や大学、大学院を卒業した場合、オプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)という、実務研修の機会が最大1年間与えられます。

インターンシップビザ(J-1):アメリカの企業で有給で働ける

インターンシップビザは、インターンや研修生としてアメリカで働けるビザです。最長で1〜1年6ヵ月アメリカで働けます。ビザの条件として、スポンサーとなるアメリカの企業と、そこを紹介する企業が必要です。

ただ、インターンシップビザは、だんだんと取得が難しくなっているといわれています。また、あくまでもインターンや研修生として働くため、生活に十分な給料を得ることは難しく、ある程度の資金が必要です。

就労ビザ(H-1Bビザ):フルタイムで働ける

就労ビザはフルタイムで働けるビザで、4年制大学の学位を持っているか、同程度の実務経験が必要です。さらに、申請する仕事は、学位や実務経験に基づいている必要があります。就労ビザは発給される数が限られており、難易度は高めです。

商用・管理職ビザ(E-1・E‒2):管理職や投資家向け

管理職ビザ(E-1)は主に、貿易や流通に関する企業で働く人たちに向けたビザです。管理職以上か、会社を運営するうえで欠かせない特別なスキルを持っていることが条件になっています。有効期間は1〜5年です。

E-2は投資家向けのビザで、アメリカで会社を作り、投資活動をすることを目的としています。申請時には投資ができる資金がある証明や、事業計画の提出を求められます。

駐在員ビザ(L-1A):アメリカの現地法人で働く人向け

日系企業がアメリカの関連会社に、社員を派遣するためのビザです。申請するには、過去3年間で1年以上、アメリカ以外の会社で管理職以上の仕事をしている必要があります。

駐在員ビザは、年間のビザ発給数に制限がないことが特徴です。

アーティストビザ(O-1):映画やスポーツなど特別な才能を持つ人向け

アーティストビザは特定の分野において、特別な才能を持つ人に向けたビザです。たとえば、科学やスポーツ、芸術、映画などが当てはまります。

申請時には、特定の分野で優れた能力を持っていることを証明する必要があります。加えて、ビザを発行することがアメリカの利益になることも、アピールしなければなりません。

フィアンセビザ(K-1):アメリカ人と結婚する人向け

フィアンセビザはアメリカの市民権を持った人と、結婚をしたい方に向けたビザです。結婚のためのビザなので、一番簡単ではないかと思うでしょう。

しかし、フィアンセビザの手続きは複雑で、とても時間がかかります。また、申請には結婚相手がいる必要があるので、あまり現実的な方法ではないでしょう。

グリーンカード(永住権)抽選に応募する方法もある

アメリカでは年に1回秋ごろ、グリーンカード(永住権)申請の権利がもらえる抽選プログラムをおこなっています。当選すれば、アメリカ永住権を申請する権利が与えられます。

グリーンカード抽選プログラムは、アメリカ国内の移民のバランスを調整することが目的です。応募するには自分が生まれた国が重要で、生まれた国によっては募集の対象外です。日本は対象となっているので、問題なく申請ができます。

倍率はとても高く狭き門ですが、何年も応募し続けて、ようやく当選したケースも多くあります。興味のある方は、ぜひ応募してみてください。

アメリカに住むためのビザ難易度は高いけど、可能性はある!

この記事では、アメリカに住むためのビザの種類を解説しました。学生ビザは比較的取りやすいビザですが、就労に厳しい制限があるため、相応の資金が必要です。就労ビザや駐在員ビザはハードルが高いものの、努力次第で取得が可能でしょう。

どのビザも難しい場合には、年に1回のグリーンカード(永住権)抽選プログラムに応募する方法もあります。それぞれに合った方法で、アメリカへの移住を目指してみてください。

■参考サイト:

この記事を書いた人

渡鍋萌

渡鍋萌(30代・女性)

フリーランスのWebライター。
主に英会話やIT、美容医療に関するテーマをメインに執筆しています。

大学時代には、LAへの留学を経験し、現在はワーキングホリデーでオーストラリアに在住。
自分自身の知識や経験をもとに記事を執筆中です。

■プロフィール
https://crowdworks.jp/public/employees/5014076

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