コラム

アメリカ移住に必要なビザと仕事について

アメリカ移住に必要なビザと仕事について

アメリカは海外移住先として挙げられる国の一つで、皆さんの中にも留学やお仕事などで移住されている知り合いの方が多いのではないでしょうか?
そんな、よく知られているアメリカですが、今回は実際、移住したいとなった場合、ビザ、移住中のお仕事はどのようなものがあるのか、各ビザの申請時に必要なものなどを紹介します。

目次

ビザの種類

ビザの種類

アメリカのビザは現在6種類存在します。それぞれ移住の用途によってとるビザが異なります。

  1. 短期商用・観光ビザ(Bビザ)
  2. 学生ビザ(Fビザ・Mビザ)
  3. 研修ビザ(Jビザ)
  4. 専門職・就労ビザ(Hビザ)
  5. 商用・管理職ビザ(Eビザ・Lビザ)
  6. 永住権(グリーンカード)

短期商用・観光ビザ(Bビザ)

このビザは、観光、またはアメリカにて市場調査、商談をする場合に必要となります。ビザは一般的に10年間のものが発行され、一回の入国に最長6ヶ月の滞在が許可されています。
このビザは、滞在中のビジネス関連のイベントの参加、企業同士の商談、市場調査を行うことは可能ですが、このビザでアメリカないでの就労することは禁じられています。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

学生ビザ(Fビザ・Mビザ)

アメリカにある学校に行く場合に必要なビザです。Fビザは短大、大学、大学院、Mビザは専門学校が主になります。このビザは最長5年間、基本的に就労はできませんが、1年以上就学し、その短大、大学、大学院を卒業すると、OPT(Optional Practical Training)の許可が得られ、Fビザの場合最長1年、Mビザの場合最長6ヶ月就労ができます。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

研修ビザ(Jビザ)

このビザはトレーニングやインターンシップの場合は有給で研修を行うことが可能です。
申請には、アメリカでスポンサーとなる企業と、その企業を紹介する企業が必要となります。アメリカ国外の4大卒業者は日本での実務経験が少なくとも1年、高校卒業者は実務経験が5年あると好ましいとされています。近年では、Jビザの申請、Jビザから他のビザへの変更が困難になってきているのが現状です。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

専門職・就労ビザ(Hビザ)

この就労ビザは、アメリカでの就労が3年間、最長6年間できるビザです。申請には、4年制大学以上の学位か、それ相当の実務経験があることが必須となります。また、この大学の学位か実務経験は実際に申請する職種に関連していなければなりません。
このビザも、年々Hビザのスポンサーとなるアメリカの企業が少なくなっているため、以前と比べ、申請が難しくなっているようです。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

商用・管理職ビザ(Eビザ・Lビザ)

Eビザは2種類あります。E-1ビザは管理職・専門職ビザで、日米間で貿易・流通を行う日系企業に勤める社員とその家族のビザです。E-2ビザは投資家ビザで、アメリカに会社を設立して投資活動をする企業投資家とその家族のビザになります。両方とも有効期間は1から5年間、その後最長5年で何度でも最新することが可能です。Lビザは駐在員ビザでこのビザもEビザと同様にビザが2種類存在します。L-1Aはアメリカ国内の同系企業(親会社・子会社・関連会社)に駐在する経営者や管理職のビザ、有効期間は最長7年です。L-1Bはアメリカ国内の同系企業駐在の特殊技術者のためのビザ、有効期間は最長5年になります。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

永住権(グリーンカード)

皆さんもよく耳にする、グリーンカード、アメリカでの永住権です。グリーンカードの申請には、米国市民や永住権保持者との婚姻、アメリカでの雇用、自己申請、また、年に1度、抽選に応募するDVロッタリーなど、様々な種類が存在します。

ビザの申請時に必要な資料、申請のプロセスの詳細についてはこちらをご覧ください。

私自身も、アメリカ滞在中に、学生ビザ、Hビザ、永住権の申請を経験しました。学生ビザはスポンサーを通しての申請だったので、1年もかからずに申請ができましたが、Hビザの申請は、1年半以上かかったのを覚えています。Hビザは申請者の職種と学位にもよりますが、3、4年かかったという人もいて、本当に人それぞれ経験に差があるようです。永住権に関しては、アメリカでの雇用にて申請を行いましたが、こちらも1年半ほどで申請のプロセスを行うことができました。どのビザの申請も、申請費、弁護士が必要な場合は弁護士費など、申請前に申請期間とかかる費用をしっかり調べたうえで進めていくことが重要です。

アメリカでの仕事について

アメリカでの仕事について

アメリカにて就労する場合、上記の就労が許可されているビザの申請が必要となります。ビザの申請時に仕事を見つける必要があるビザがほとんどですが、どのように仕事を見つけることができるか、アメリカでの仕事が載っているウェブサイト、リクルーティング会社などをいくつか紹介します。

アメリカに住んでいる日本人がよくチェックしている掲示板の求人ページ

アメリカにあるリクルーティング会社

まとめ

アメリカでの就労ビザは年々申請が厳しくなっていますが、日本企業のオフィスの多い大都市の州ではまだまだビザのスポンサーを行なっている企業が存在します。ぜひ、諦めず探してみてください!

この記事を書いた人

Yumemi

Yumemi(30代・女性)

日本人ネイティブ、アメリカ在住15年目。アラバマ州にある大学を卒業後、ニューヨークにて9年間日本ブランドがアメリカ市場に進出する際のビジネスフルサポートの経験を積む。その後自立し、アメリカにて会社を立ち上げ、主に日本のブランドのマーケティング、ブランディングのサポート、翻訳業務、ライターとして海外への移住について情報発信を行なっている。
デジタルノマドとしてNYを出て、コロンビアに数ヶ月移住、現在はメキシコをベースに仕事を行っている。

■Home Page
https://www.somaidd.com/
■Instagram
https://www.instagram.com/s.omaid/

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