移住するときに知っておきたいインドネシアの歴史
世界一の親日国として知られ、激動の時代を駆け抜けて現代に至るインドネシア。
移住するときには基礎知識として歴史を勉強しておいた方が文化に馴染みやすく、どのような人々が暮らしているのか把握することが出来ます。
現地の人とのコミュニケーションを取るときにも、役立つかもしれません。
そこで移住する前に知っておきたい、インドネシアの歴史について解説します。
インドネシアの始まりから中世まで
インドネシアの歴史は、石器時代まで遡ります。
1890年にオランダ軍人がインドネシアのジャワ島に、ジャワ原人の化石が発見されたのです。
この発見によって80万年前からジャワ島に人類の先祖が居たことが証明されました。
紀元前3世紀になるとモンゴル系のマレー人や中国人、ベトナム人が次々とインドネシア移住を開始します。
紀元前1世紀になるもインドの貿易商がインドネシアに渡り、仏教やヒンドゥー教を伝えました。
7世紀になると仏教やヒンドゥー教が栄えて、大きな寺院や建造物が建てられるようになったのです。
現代でも多くの建物が残されていて、観光スポットとしても有名です。
この時代にマリウィジャヤ王国が栄えることとなり東南アジアでも大きな王国としての地位を確立しました。
王国は約600年続いたという歴史が残っています。
13世紀から第二次世界大戦まで
13世紀ではヒンドゥー王国が勢力を伸ばし、約200年間インドネシアとマレー半島の一部を統合しました。
この時代は黄金期とも呼ばれていて、ジャカルタやジャワ島の寺院でその名残りを見つけられます。
またイスラム教が普及し始めたときで、急激に市民にイスラム教が浸透しました。
現在もインドネシアのほとんどの人々がイスラム教徒で、市民に大きな影響を与えた時代でもあります。
さらに豊かな国として、ヨーロッパ諸国にその名を轟かせました。
1602年にはオランダの支配下に置かれるようになり、これは第二次世界大戦まで続きました。
第二次世界大戦から現在まで
第二次世界大戦中の1942年から1945年まで、インドネシアは日本の統治下になります。
オランダによって分断されていたインドネシアを一つにまとめて、軍事力を得るためにも様々な教育を行っていったのです。
第二次世界大戦後、日本が敗戦したことでインドネシアの統治が終わります。
オランダが再び植民地にしようとしましたが、独立戦争によってインドネシア共和国として独立します。
独立後はインフラ開発や外資の誘致などによって経済成長を果たすのです。
様々な文化が混在した国
インドネシアの歴史を紐解くと色々な宗教が入り、人々に様々な影響を与えてきました。
ヒンドゥー教人が多いのですが、自由に好きな宗教も選べます。
市民の中ではインドネシア語が一般的ですが、地域によっていくつかの言語が使われているのも特徴です。
個人の意思や異なる文化を尊重する国でもあり、世界でも移住しやすい国と言われています。