カナダの家賃相場は?都市別家賃や家賃を抑える方法も解説
カナダ移住を考えている人が知っておいた方が良いのが、カナダ国内の主要都市の家賃の相場です。日本と同じように大都市の方が家賃が高い傾向がありますが、特に高額の家賃の物件が多いのがトロントです。単身者用のアパートでも、1か月あたりの家賃の相場はカナダドルで1000ドル程度です。
※この記事は2024年4月時点の情報です。
目次
カナダの家賃は安い?高い?
カナダは世界で最も生活の質が高い国のひとつであり、広大な国土、多様な文化、そして充実した公共サービスを背景に、移住者が増加しています。しかしその分、他国と比較して家賃が高くなりがちです。本記事では、カナダ全体の家賃相場、主要都市別家賃相場、家賃を抑える方法、そして家賃支払い方法について解説します。
カナダ全体の家賃相場平均
カナダの家賃相場は、地域によって大きく異なります。カナダの不動産仲介サイトRentals.caが2023年12月に発表したデータによると、カナダ全体の1ベッドルームのアパートメント平均家賃は、前年より13%ほど値上がりし、月額1,931カナダドル(日本円で約22万円)とされています。都市別では都市部の家賃が高く、特にトロントやバンクーバーのような大都市では平均を大きく上回ることが一般的です。一方、郊外や小さな町では、より手頃な家賃で住宅を見つけられます。
カナダ都市別家賃相場
ではカナダの都市別に家賃を見ていきましょう。日本と同じく、都心に行けば行くほど家賃が高くなる傾向があります。
バンクーバー
美しい自然に囲まれたバンクーバーは、カナダで最も生活費が高い都市のひとつです。家賃相場ランキングでも堂々の第一位で、1ベッドルームのアパートメント家賃はなんと月額2,866カナダドル(日本円で約32万円)以上。人口のおよそ52%は第一言語が同州の公用語である英語ではなく、林業と観光業が盛んなため、移住者でも仕事が見つけやすい環境と言えます。
トロント
トロントはカナダ最大の都市であり、経済、文化の中心地としても知られています。家賃相場も高く、1ベッドルームのアパートメントで月額2,594カナダドル(日本円で約29万円)以上が一般的です。犯罪発生率は低く、街は清潔で、人々の生活水準が高いため、金銭的に余裕があればとても暮らしやすいでしょう。
モントリオール
フランス語圏の中心であるモントリオールは、比較的家賃が手頃なことで知られています。1ベッドルームのアパートメントで月額1,805カナダドル(約20万円)前後。日本と比較すると高額ですが、他都市と比較すると1,000カナダドルほど安価になっています。英語とフランス語、両方を学べる環境も魅力です。
カルガリー
エネルギー産業が盛んなカルガリーでは、1ベッドルームのアパートメントの家賃が月額1,736カナダドル(日本円で約19万円)前後で、比較的手頃な価格帯です。ウィンタースポーツとエコツーリズムが盛んな場所なので、アウトドア派の方は休日を満喫することができるでしょう。
エドモントン
カルガリーと並び、人口増加率が最も著しい都市・エドモントンもまた、手頃な家賃で知られる都市です。1ベッドルームのアパートメントで月額1,297カナダドル(日本円で約15万円)前後で見つけることができます。「ザ・フェスティバル・シティ」と呼ばれるほど年間を通してイベントが開催されているため、賑やかな雰囲気が好きな方におすすめです。
その他の都市
カナダには他にも多くの魅力的な都市があり、主要都市に比べると家賃相場はやや低めです。ちなみに一番家賃相場が安いのはサスカトゥーンで、月額1,132カナダドル(日本円で約13万円)でした。一方で人口の少ない地方都市は、仕事が見つけづらい、外国人コミュニティがないなどのデメリットもあります。カナダ移住で何を優先するのかを考え、それに適した居住地を選択しましょう。
カナダで家賃を抑える方法
日本と比較するとかなり高額なカナダの家賃相場。できるだけコストを抑えるためには、どのような方法があるのでしょうか。
ルームシェアする
家賃を節約する一番簡単な方法は、ルームシェアをすること。他の人と住宅を共有することで、家賃や光熱費を分担することができます。目安は家賃・食費・日用品などを合わせて、月1,000〜1,500カナダドル(日本円で約11〜17万円)程度です。日本語でやりとりができるシェアハウス探しサイトもあるため、英語に自信がなくても安心して家を探すことができます。
学校の寮に住む
学生の場合、学校が提供する寮に住むことで家賃が抑えられます。寮は光熱費やインターネット料金が含まれていることが多く、ベッドなどの生活必需品は備え付けのため、初期費用も抑えることが可能です。直営の寮があるかないかで学校を選ぶのも、ひとつの方法でしょう。
郊外に住む
都市の中心部から離れた郊外に住むことで、家賃を大幅に節約することができます。交通の便が悪くなる可能性がありますが、家賃と生活費の両方が節約できます。一方で車の維持費など別の費用がかかる可能性があるため、家賃の安さだけで決めないよう注意が必要です。
長期契約する
長期で賃貸契約を結ぶことにより、月額の家賃を割引してくれる場合があります。家主は安定した収入を確保でき、新たな入居者を探す手間が省けるため、家主と直接交渉できる場合は相談してみても良いでしょう。
カナダの家賃支払い方法
最後に家賃の支払い方法を見ていきましょう。日本では口座引き落としが一般的で、クレジットカード決済ができる場合もありますが、カナダではどのような家賃支払い方法が選択できるのでしょうか。
小切手
カナダでは、家賃の支払いに小切手を使用するのが一般的です。大金を安全にやりとりすることができ、何かあればすぐに支払いを止めることができるメリットがあります。日本ではあまり使われていませんが、カナダにある銀行の預金口座を開設すれば簡単に手に入れることができるので、移住したらまずは銀行口座を開設することから始めましょう(観光ビザでは開設できません)。
銀行振込・オンラインバンキング
直接銀行口座から家主の口座へ送金する方法です。オンラインバンキングを利用すれば、自宅や外出先からでも、インターネットを通じて簡単に家賃の支払いができます。
郵便為替
遠方に住む家主に家賃を送る場合、郵便為替が便利です。郵便局で手続きを行い、家主へ直接送金します。
家賃相場に合わせて住む場所を決めよう
カナダでの生活は人生を豊かにする機会をたくさん提供してくれますが、日本と比較して生活コストが高額になりがちです。時には家主などと交渉する必要があるため、家問題をクリアすることが最初の関門と言えるでしょう。カナダに移住するときは、移住の目的に適した居住地を選び、賢く家賃を管理していきましょう。
参考サイト:
https://lifevancouver.jp/average-rent-in-canada
https://lifevancouver.jp/category/housing
https://www.studyabroad.co.jp/canada/stay/domitory.html
https://canada-school.com/cheque/