未経験でも海外で大人気の寿司職人として働きたい!どんなスキルや資格が必要?
世界的な日本食ブームにより、世界各地で寿司が食べられるようになりました。海外では、「寿司を食べるなら日本人の寿司職人が作る寿司を食べたい」と考える人もいるため、日本人寿司職人のニーズは高い傾向です。また、海外移住を考えている人の職業としても魅力的といえます。本記事では、未経験から海外で通用する寿司職人になるための方法や、海外で寿司職人として働くために必要なスキルや資格について紹介します。
目次
海外で寿司職人は人気って本当?年収は?
海外で寿司職人として働くことを目指す人が増えています。その背景にあるのは「日本よりも海外で働いたほうが稼げる」「寿司職人として働く際に日本人であることが強みになる」といった理由です。
日本の平均賃金は世界と比べて低い
OECD(経済開発協力機構)の調査によると、2021年の日本の平均賃金は3万9,711ドル(1ドル110円の場合、約437万円)です。1位のアメリカ(7万4,738ドル、約822万円)はもちろんのこと、加盟国平均の5万1,607ドル(約568万円)、身近な国である韓国の4万2,747ドル(約470万円)と比べても低い水準に留まっています。また、世界各国の平均賃金が右肩上がりに伸びているのに対し、日本は横ばいです。2000年と2021年の賃金水準を比べると、日本は3万8,823ドルから3万9,711ドルで約2.3%の伸びなのに対し、アメリカは5万7,499ドルから7万4,738ドルで約30%も伸びています。こうした状況を考えると、海外で働きたいと考える人が増えるのも当然といえるでしょう。
海外で寿司職人として働く際には「日本人であること」が強みに
海外で寿司職人として働くことは、「海外で働きたい」「寿司職人として働きたい」といった人に魅力的です。海外向けの求人サイトでは、日本国内にある寿司店の海外支店や、海外にある日本食や寿司を提供するレストランで働く寿司職人の求人が提示されています。寿司職人としてのスキルが高ければ、海外で開業することも可能です。「日本人が握る寿司を食べたい」というニーズは少なくないため、海外で寿司職人として働く際に「日本人であること」は強みになります。
年収は、働く地域や働き方によって異なる傾向です。しかし、働き始めてすぐの人でも日本で見習いとして働くよりは多い収入を得ることが期待できるでしょう。なかには、数年後に年収1,000万円以上を稼げるようになる人もいます。具体的に、日本では年収300万~400万円程度ですが、海外では年収350万~660万円前後の求人が多く最初から年収1,000万円以上を超えるケースもある点は魅力です。海外で働く際は、「勤務経験の浅いうちから大きな仕事を任せてもらいやすい」「昇進・昇給のスピードが速い傾向」といった共通点があります。1年目の年収は、国内とあまり変わらなくても数年後には海外で働くほうが年収としては増える傾向のため、国内で働き続けた人との間に大きな差が開く可能性があるでしょう。
海外で働く寿司職人になるには資格が必要?必要なスキルとは
海外で働く寿司職人になるには、どのような資格やスキルが必要なのでしょうか。海外で寿司職人として働くためには、採用されるためのスキルを身につけておくことが必要です。例えば、開業を検討している場合は、寿司職人としての高い技術だけでなく営業や仕入れ、経理、接客などを一人でこなすノウハウが求められるでしょう。ここでは、渡航前に身につけておきたい資格やスキルについて解説します。
寿司職人として働くのに必要な資格
寿司職人として働くために必ず取らなければならない資格はありません。日本で働く場合、調理師免許があれば就職の際のアピールにはなりますが、必須ではありません。ただし、海外で働くときには寿司職人に限らず、就労ビザが必要です。就労ビザは、採用が確定したあと、雇用主にビザの保証人になってもらい手続きを進めるため、まず採用される必要があります。即戦力になるようなスキルを身につけておいたほうが就職には有利です。就労ビザを発給する際には、「自国民の仕事を奪う」といった不利益が起きないように配慮されるため、誰でも簡単に取得できるわけではありません。その点、寿司職人は「日本人だからこそ任せたい仕事」です。また、寿司職人自体の求人も多いため、自国民の仕事を奪うとは考えにくく就労ビザを取りやすいといえるでしょう。
海外で働く寿司職人に必要なスキルとは
海外で寿司職人として勤務する場合、寿司を握るだけでなく、メニューの開発や仕入れなどもあわせて担当することがあります。日本国内で提供する寿司は、握りや巻物がメインです。しかし、海外ではその国の嗜好に合わせた創作寿司やヴィーガン・ベジタリアン寿司などが人気を集めているため、メニューの開発や提供も求められる傾向です。一方で「日本で食べるような江戸前寿司を食べたい」というお客様もいるため、食通もうなる本格的な寿司を握るための基本的なスキルも身につけておかなければなりません。和食店で寿司を提供するケースも多いため、寿司が握れるだけでなく和食料理も作ることができると採用時のアピールポイントとなります。
また、日本で仕事をする以上に新鮮な魚を目利きする力も必要です。刺身や寿司が文化として根付いている日本では、仕入れ関係者自身も生で食べるのに適した魚の知識を豊富に持っていますが、海外では必ずしもそうではありません。魚市場に行けば寿司に適した魚が必ず見つかるわけではないため、開業する場合などは仕入れルートの開拓から始める必要があるでしょう。
語学力は必要?
現地の言葉ができるに越したことはありませんが、海外の寿司店であってもスタッフのほとんどが日本人で日本語が通じるケースもあります。語学力を磨くよりも寿司職人としての技術を優先し、語学はその地に住み始めてから学ぶ方法でも良いでしょう。店によっては、お客様とのコミュニケーションが重要なケースもあるため、将来的には現地の言葉で会話ができるようになるのが理想です。もし、海外移住と同時に開業する計画をしている場合は、語学力は必須と考えておきましょう。
弟子入りと寿司職人養成学校のメリット・デメリットとは
日本で寿司職人になる場合は、中学や高校を卒業して寿司店に弟子入りし、数年以上の修行を経て一人前の寿司職人になるのが一般的でした。しかし、現在は寿司職人を育成する学校で学び、活躍する人が増えています。寿司職人になるのに年齢制限はなく、海外移住するための職業として脱サラして寿司職人を選ぶケースも珍しくありません。ここでは、寿司職人になるための方法として、弟子入りと寿司職人養成学校のメリット・デメリットを紹介します。
弟子入りのメリット・デメリット
寿司は、ただお客様に提供するだけでなく旬のネタを季節に合わせたあしらいで提供することが求められます。寿司店に弟子入りすると、四季を通じた魚の仕入れ方やシャリの炊き方、使用する皿、盛り付けなどがどのように変化していくのかについて、時間をかけてじっくりと学ぶことが可能です。また、営業中の店舗で実際の接客を学べる点もメリットといえるでしょう。寿司店には、職人との会話を楽しみに来店するお客様もいます。魚の知識はもちろん、お客様に合わせた提供のタイミングや好みを把握する力などは、実践だからこそ学べるものです。独立する際には、修行した店を明示することで「あの店で修行したなら味と技術は確かなはず」という証明にもなります。
一方、「飯炊き3年、握り8年」という言葉があることも事実で実際に寿司を握れるようになるまでは、非常に時間がかかります。弟子入りした最初は、洗い場やホール、出前などの仕事が多い傾向です。包丁を握れるようになるまで数年かかり、魚を触れるようになってもすぐに寿司を握れるわけではありません。一般的に、魚の下処理などから始め、一人前の寿司職人となるには10年かかるともいわれています。実際にお客様の前に立ち、寿司を提供できるようになるまで長い下積み期間があるだけでなく、見習い中は給料も低く、立ち仕事が多いため、仕事もハードです。
寿司職人養成学校に通うメリット・デメリット
寿司職人養成学校に通うメリットは、短期間でノウハウやスキルを学べる点です。短いケースでは、わずか3カ月で即戦力として働く力を身につけることができます。包丁を持ったことがない未経験者でも短期間で即戦力になるように、実技やカリキュラムが組まれているのが特徴です。養成学校には、「脱サラして寿司職人を目指している」「イタリアンのシェフから転向を希望する」といった人などさまざまな経歴を持つ生徒がいます。そのため、他業種の人と交流しながら自分の技術を高めていくことが可能です。
弟子入りをして修行をする際は、「自分の希望に合った寿司店を選ぶのが難しい」など思った以上にハードルが高くなります。一方で養成学校は、カリキュラムを事前に確認でき、就職サポートの有無なども確認して通う学校を選ぶことが可能です。特に、海外で働きたい場合は、海外への就職サポートがある学校を選ぶとよいでしょう。
寿司職人養成学校に通うデメリットは、通う人の目標がそれぞれに異なるため、同じモチベーションで学ぶことが難しい点です。そのため、「卒業後すぐに海外で働く」など、自分の目標を具体的に持ちながらコツコツと学び続けることが求められます。また、短期間で学ぶことになるため、カリキュラムは凝縮されており授業内容はハードです。寿司学校を卒業して寿司店に就職したあと、就職した寿司店によっては弟子入り同様、すぐに寿司を握ることができないケースもあります。その点、海外では学校卒業後であれば即戦力として採用される可能性が高いといえるでしょう。
寿司職人養成学校は海外で働きたい人向き
「海外で寿司職人として働く」という目標を持っている人は、寿司職人養成学校が向いています。なぜなら、海外で働く人をサポートする制度があったり、卒業後に海外で働いている先輩の体験談を知ることができたりするからです。短期間で技術を習得できるため、目標を定めてから短い期間で寿司職人としてのスタートを切ることができます。また、養成学校で身につけた技術をすぐに活かせる環境も海外のほうが整っているといえるでしょう。
「飲食人大学」の卒業生には海外で活躍する人やミシュランガイド掲載店のオーナーも
3カ月で寿司職人に必要な技術を学べる「寿司マイスター専科」を開講しているのが、寿司職人養成学校の「飲食人大学」です。授業の8割を実技が占めるカリキュラムが組まれているため、未経験者であっても開業を意識した寿司職人への道を目指すことができます。カリキュラムは、魚のさばき方やシャリの作り方、握り方はもちろん、鮮度の良い魚を選ぶための目利き、一品料理など海外で働く際にすぐに活かせる内容です。上述したように、弟子入りで修行した場合、包丁を握れるようになるまで数年かかるといわれていますが、飲食人大学の寿司マイスター専科では入学後すぐから包丁の練習が始まります。
また、営業中の実際の店舗で行う課外授業もあるため、短期間で腕を磨くことが期待できるでしょう。飲食業に携わったことがない人にとって、現場を知らないまま寿司職人として働き始めるのは不安が大きくなりかねません。しかし、飲食人大学なら弟子入り同様に現場の雰囲気を知ることができます。寿司マイスター専科では、1カ月目から課外授業が行われるため、働き始めてからのイメージをつかみやすいでしょう。なかには、以下のような疑問がある人もいるのではないでしょうか。
・寿司職人養成学校で本当に即戦力となる技能が身につくのだろうか
・弟子入りしたほうが味の良い寿司を握れるのではないか
寿司マイスター専科の卒業生のなかには、開業後数年でテレビ取材を受ける人気店の経営をしたり、卒業後に有名店に就職が決まったりした人もいます。また、卒業生だけで営む店舗はオープンからわずか11カ月でミシュランビブグルマンに掲載される快挙を達成しました。これらは、寿司職人養成学校で学んだ技術やノウハウが認められた証といっても過言ではありません。こうした技能が身につくのは、ミシュラン三ツ星店で勤務経験がある講師や、寿司職人として長い経歴を持ち店舗経営やスタッフ教育の経験も持つ講師が少人数制で教えてくれるからこそです。
海外で初めて仕事を探す際は、「日本との採用の違いに戸惑う」「どのような条件を重視すればよいか分からない」など、不安や疑問が多くなりやすいでしょう。しかし、飲食人大学では飲食業界専門のコーディネーターが国内外の就職活動をサポートしてくれるため、海外就職のスタートをスムーズに切ることができます。例えば、以下のような思いを秘めている人には、短期間で寿司職人になれる飲食人大学がおすすめです。
・寿司職人として日本文化のすばらしさを海外に伝えたい
・海外で働くために寿司職人を職業として選びたい
・海外で今よりも多くの収入を得たい など
さまざまな夢をかなえられる「海外で役立つ寿司職人」という職業を目指してみませんか。
まとめ:養成学校では寿司職人として海外で働く際に必要な技能が学べる
近年は、海外で需要が高い寿司職人になるために移住するという選択肢が人気です。寿司職人になるためには、特別な資格は不要ですが高いスキルが求められます。弟子入りして修行すると10年近い期間がかかるといわれていますが、「飲食人大学」なら未経験者でも3カ月で寿司職人の高い技術やノウハウを学ぶことが可能です。海外で寿司職人を目指してみたいと気になっている人は、一度無料資料請求をしてみてはいかがでしょうか。