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海外就職では「即戦力」がキー!失敗しないための4つの知識

海外就職では「即戦力」がキー!失敗しないための4つの知識
海外就職は少しハードルが高いといった現実があります。これは、日本と海外の就職に関する文化の違いが関係しているのです。そこで、海外就職に関する知識をまとめてみました。まずは「海外就職するための5つの方法」について見ていきましょう!

目次

海外就職するための5つの方法

海外就職するための5つの方法

海外就職するためには5つの方法が考えられます。

  1. 日本企業に就職して海外派遣をしてもらう
  2. ワーキングホリデーを使って海外で働く
  3. 現地法人にエントリーして就職する
  4. 海外企業でインターンを受け就職する
  5. 個人事業主として海外に移住する

「日本企業に就職し海外派遣をしてもらう」とはどういうことなのでしょうか?具体的な内容について見ていきましょう!

日本企業に就職して海外派遣をしてもらう

日本の大学を卒業し、海外で働くといった希望を叶えるのであれば、海外派遣が一番実現しやすいでしょう。就職する際に、海外支店がある企業に就職し、後々海外への移動願いを出せばいいからです。

しかし、海外で働くためには語学力も必要となります。英語だけでなく、複数言語をマスターしておけばさらに海外支社での勤務が実現しやすくなるでしょう。

ワーキングホリデーを使って海外で働く

2つめに「ワーキングホリデーを利用し海外で働く」といった方法です。

ワーキングホリデーは聞いたことはあるけど、どんな制度か知らないといった方も多いでしょう。簡単に言うと、18歳から30歳までで海外に滞在し、滞在する期間の資金を得るために就労を認める制度です。

現在日本からワーキングホリデーで行ける国は22カ国となっています。年齢制限がありますが、海外の文化に触れてみたい方にはおすすめの制度です。

現地法人にエントリーして就職する

3つめに「現地法人にエントリーして就職する」といった方法です。この方法であれば、現地の言葉が話せなくてもエージェントを使ってエントリーできます。しかし、採用後を考えると、現地の言葉を話せた方がよいでしょう。

入社後のコミュニケーションを円滑にするためにも、現地の言語習得は必須だといえます。

また、現地法人が日本国内で直接募集しているケースもあります。自分の専門性や技術力が通用する募集があれば、応募してみましょう!

海外企業でインターンを受け就職する

4つめに「海外企業にインターン後就職」といった方法です。

日本と海外のインターンの考え方には違いがあります。そこで、日本と海外の考え方を比較してみました。

日本のインターンの考え方

  • 就職前の見学
  • 企業の用意した課題をこなす

海外のインターンの考え方

  • 社員と同じ仕事をこなす
  • 雇用するかの判断を行う場

このような考え方の差があります。海外では、インターン中に成果を上げることで、企業に評価され就職への道が開けます。自分を成長させたい方にはおすすめの方法です。

とはいえ、通常の業務を行うことになるため、やはり専門性や技術力が必要と言えるでしょう。

個人事業主として海外に移住する

5つめは「個人事業主として海外に移住する」といった方法です。

就職とは少し違いますが、Webライターやプログラマーなど、インターネット上で業務が完結できる仕事も増えてきています。とはいえ、暮らしていくためにはある程度の収入を得る必要があるため、すぐにはできない可能性があります。

とりあえず海外で暮らしたいけど、語学があまり得意ではないといった方は選択肢に入れても良いかもしれませんね。

海外と日本の就職の違い

海外と日本の就職の違い

ここでは「海外と日本の就職の違い」について詳しく解説しています。今回ご紹介するのは以下の3つです。

  • 即戦力になる人材の需要度合い
  • 就活のタイミング
  • 履歴書

日本ではこうだけど、海外では違うといったことは多々あります。どちらかと言えば、日本が独特な文化であることを理解したほうがよいでしょう。

では、海外と日本の3つの違いを見ていきましょう!

違い1|即戦力になる人材の需要度合い

海外と日本の就職の違い1つめは、即戦力になる人材の需要度合いにあります。

海外:入社直後から活躍できる即戦力を求めている
日本:数年単位で教育しながら育てる

日本では、新卒社員に対して社内プログラムに沿って教育することが多く、数年かけて戦力にしていくことが特徴的です。海外では、求められるものは1つです。即戦力になるのか、ならないのか。非常にシンプルな考え方で採用・不採用を判断しており、非常に合理的といえます。

違い2|就活のタイミング

海外と日本の就職の違い2つめは、海外では就職活動を始める明確なタイミングはないという点です。

日本と海外の就職活動の違いは次の表をご覧ください。

 大学在学中の行動就職活動の特徴
日本3~4年で就職活動一斉に就職活動を始める
海外大学を卒業することに専念インターンで働き始める

大学在学中の行動や就職活動の特徴が全く違うことが分かりますよね。日本のような就職活動では海外就職は難しいということを覚えておきましょう。

違い3|履歴書

日本と海外では履歴書の書き方や内容にも違いがあります。

日本の履歴書:ある程度決まったフォーマットに記入
海外の履歴書:決まったフォーマットはなく、比較的自由

日本の方式は、面接官が比較しやすいようにフォーマット化されているのでしょう。しかし、海外では一斉に就職活動をするといった概念はなく、履歴書を使った売り込みが必須となっています。

やりたいことが決まっている場合は、日本の企業で経験を積むのも手です。焦らず実績を積み、履歴書に書けるスキルを身に着けましょう!

海外就職するためにやるべき4つのこと

海外就職するためにやるべき4つのこと

ここまで記事を読んできて、海外就職について知識がついてきたのではないでしょうか?ここからは、「海外就職するためにやるべきこと」について詳しく解説していきます。

  • 母国語+αの言語を取得する
  • 就労ビザの取得
  • キャリアイメージ
  • 就職したいと思う国に行く・住んでみる

まずは母国語+αの言語を取得するからみていきましょう!

母国語+αの言語を取得する

海外就職するためには、母国語+αの言語があるとよいでしょう。なぜなら、グローバル企業ではさまざまな国、人種の方とともに働く必要があるためです。

海外企業では英語は必須とも言えますが、中国語やドイツ語など他の言語を話せることで、就職の幅が広がることでしょう。英語が得意な方は、違う言語も習得しておくことをおすすめします。

就労ビザの取得

海外では就労ビザを取得するのも大変な作業です。就労する国にもよりますが、就労ビザ自体の発給枚数を制限していたり、発給に数ヶ月かかったりと、就労ビザの取得は容易ではありません。

手違いで数ヶ月ムダにすることもあります。不足の事態を起こさずに確実に発給できるように、弁護士に依頼するのも手でしょう。米国の就労ビザを日本で取得する場合、弁護士に依頼するとサポート費用も含め約20万円程度かかります。

海外就職する夢をスムーズに叶えるためにも、早いうちに就労ビザの取得を済ませておきましょう。

参考:イデア・パートナーズ法律事務所(ビザ申請費用、基本費用から引用)

キャリアイメージ

海外就職するなら、早い段階からキャリアイメージをしておくことも大切です。キャリアイメージによって、大学では何を学び、どの専門性を高め、何の資格を取るかなどを明確にできます。目的意識を持った有意義な学生生活を送れるでしょう。

また、インターン生で海外企業に行く場合は、同じ業務を行いますし、同等かそれ以上の知識が必要となります。こうした理由から、早い段階から準備を進めることで、就職できる可能性が大きくなるでしょう。

資格については「海外就職に役立つ資格・スキル7選「TOEIC 700点」は意味がない?」でまとめています。海外で就職する前に、資格について調べておきたい方はぜひご覧ください。

就職したいと思う国に行く・住んでみる

海外就職する際、事前に就職したいと思う国に行ってみる、または住んでみるのもよいでしょう。せっかく苦労して入った企業でも、住む国の文化や食事が合わなければ働き続けるのは難しいです。

海外就職前の事前の調査は、自分の見聞を広げ新たな気付きを得ることにも繋がります。就職したいと思う国に行くことや住んでみるのは重要といえるでしょう。

この行動の過程を「行動力」として就職活動でアピールするのもよいですね!

また、『エンジニアとして就職!オーストラリアでの仕事体験記』の記事では実際に海外就職した方の体験談が書かれているので、こちらもご参考ください。

海外就職しやすい職業

海外就職しやすい職業

さいごに、海外就職しやすい職業を3つ挙げています。

  • 生産管理
  • 通訳・翻訳
  • ITエンジニア

上記で挙げた職業以外にも海外就職しやすい職業はあります。

今回は海外就職しやすい職業の中からさらに、就職に有利な職業についてご紹介します。

生産管理

まずは、生産管理をおこなっている方は海外就職に強いと言えます。日本の生産管理は海外でもトップレベルで、工場の生産管理者は特に重宝される傾向にあります

生産管理の分野で、実務経験が豊富で英語や複数言語を使える方は、比較的容易に就職・転職できるでしょう。

通訳・翻訳

つぎに、通訳や翻訳です。グローバルにビジネスを展開している場合、複数の国の方と話す必要があります。クライアントが話す言語が分からない場合、通訳は必須であり、複数言語話せる方は重宝されます。海外で通訳として活躍したい方は2カ国以上の言語が操れるとよいでしょう。

より多くの言語を話せる方は、旅行会社なども就職できる可能性が高くなるでしょう。

ITエンジニア

さいごはITエンジニアです。ITエンジニアといっても、プログラマーだったり、システムエンジニアだったり色々あります

現在米国はITエンジニアが約478万人※で1位となり、一方の日本は4位の109万人です。アメリカと比べると、日本のITエンジニアの人数は約1/5で多いとはいえません。

しかし、海外就職ではこうしたIT大国の人材と戦っていかなければなりません。海外で就活する際に、他国のITエンジニアよりも高い技術力を持っていれば、ITエンジニアとしてグローバル企業に就職できる可能性もあるでしょう。

※参照元:ヒューマンリソシア・92カ国をデータで見るITエンジニアレポートvol.1「国別IT技術者まとめ(トップ10位)」より一部引用

まとめ:海外就職5つの方法を押さえて就活を開始しよう!

今回は海外就職の方法について詳しく解説してきました。

解説した内容は以下のとおりです。

  • 海外就職(働く)するための5つの方法
  • 海外と日本の就職で違う点
  • 海外で就職するためにやるべきこと
  • 海外就職しやすい職業

海外就職するためには英語やドイツ語などの言語をネイティブレベルで使いこなせる必要があり、ハードルは高いかもしれません。それでも「海外就職したい!」といった強い思いがある方は、ぜひチャレンジしてみましょう。

この記事を書いた人

HAL

HAL(20代・男性)

製造業のエンジニアとしてシドニーで10年間勤務中。
副業として「海外就職情報」に関する記事を執筆。
自身のスキルアップのためIT系の資格を勉強中。

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