海外就職に役立つ資格・スキル7選「TOEIC 700点」は意味がない?

目次
海外就職に役に立つ5つの資格

海外では即戦力になる人材が求められています。即戦力になるという証明で使える資格として、次の5つを紹介していきます。
- IELTS
- 日本語教育能力検定
- 調理師免許
- サービス接遇検定
- 観光英語検定
1つ1つ説明していきます!
役立つ資格1|IELTS
海外で就職をする際に、IELTSは有利になります。なぜなら、世界の共通言語である「英語力」を証明できる資格であるためです。IELTSは、他の言語の資格よりも海外認知度が高く、ビジネスのシーンにおいて、英語を「書く」・「読む」・「聞く」・「話す」の4技能すべてが揃っていることを証明できます。国際的なビジネスシーンで役に立つ人材ということがアピールできるでしょう。
また、IELTSで6.0以上のスコアを取得していると、移住できるほどの実践的な英語力があることの証明にもなります。これらの理由により、語学系の資格を取る際におすすめの資格になっています。
勉強期間:スコア1伸ばすのに毎日2~3時間勉強で、3か月程度
難易度:レベルによって異なる。6.0以上はTOEICで900点以上に相当、合格率は15%
参考サイト:
・IELTSスコアアップに導く 留学準備校ICCアカデミー
・IELTSとTOEICを徹底比較/IELTSの勉強をすべき人とは?
役立つ資格|日本語教育能力検定
アジア圏を中心に、日本語教育能力検定の需要が高まっています。その理由として、日本近隣の国で日本語を学ぶ人が増えていることが挙げられます。日本語を学ぶ人が増えることで、日本語教師の採用数も増えています。
日本語教師は無資格でも働くことができます。しかし、資格を持っていることで就職を有利に運び、仕事の選択肢を広げることができます。そのため、海外で日本語教師として就職を考えている方は、日本語教育能力検定を取得するとよいでしょう。
勉強期間:6ヶ月~1年
難易度:難易度は高い。合格率は28.5%
参考サイト:
・日本語教師ナビ
・日本語教育能力検定試験について
役立つ資格3|調理師免許
海外に渡航して働くための「就労ビザ」を取得した場合において、調理師免許は有利になってきます。それは、海外で日本食はブームが高まっていることが関係しているのです。日本の「和食」はユネスコの世界文化遺産に登録をされ、ますます人気になっています。
しかし、注意しておきたいことは、日本で取得した調理師免許は、海外においてそのまま有利になるわけではありません。海外に渡航して働くための「就労ビザ」を取得する際に、役に立ってきます。
また、日本料理の細やかな調理技術、知識を持っている調理師は、海外で就職する際に重宝されることが多いです。ある程度の技量も求められることから、海外の日本食レストランで働くためには、日本できちんと基礎を学び、経験を積んでから海外に行くことをおすすめします。
勉強期間:3か月程度
難易度:優しめ 合格率60~70%前後
参考サイト:調理師免許の難易度は?資格取得のメリットや調理師試験の合格率まで紹介
役立つ資格4|サービス接遇検定
日本人観光客が多いホテルなどの接客業においてサービス接遇検定は有利になってきます。この検定は、サービス業において接客やマナーの能力を測る検定であるためです。
海外でサービス業に就職するのは比較的簡単であるといえます。しかし、この検定は日本で作られた検定であるため海外では知られていません。そのため、海外のサービス業の面接の時に、「日本人を接客するための接遇について深く知識を持っている証明」として使うようにしましょう。
日本の接客業における基礎として「おもてなし」文化は海外からも高い評価を得ています。このことから、日本での接遇の資格や経験を持っていることは、海外での就職に役に立つと言えることでしょう。
勉強期間:毎日30分を半年
難易度:優しめ 合格率65~70%前後
参考サイト:サービス接遇検定の独学勉強法【テキスト紹介・勉強時間など】
役立つ資格5|観光英語検定
観光英語検定、海外のホテルでのコンシェルジュとして働く際に有利になってくる資格です。なぜなら、この検定では観光で使う「業界の専門用語」や、通常では使わない「観光時独特の表現」の言い回し方を勉強できることから、専門性に特化した語学力を証明できるためです。
こちらの検定も日本独自の検定であるため、持っているから有利になるというわけではありません。面接時において「観光の分野で実用的に英語力を運用できる」とアピールすることができれば、採用にもつながっていくでしょう。
この検定は、ホテルやレストランでも需要があります。そのため、資格の取得だけではなく、日本で実務経験を積むことが望ましいです。日本での実務経験を積んだ後、直接海外の企業にアポイントメントを取るという流れで海外就職を目指すと良よいでしょう。
勉強期間:半年間
難易度:1級でTOEIC600~860点
参考サイト:観光英語検定とは?合格点や難易度、日程、勉強など!
海外就職について更に詳しく知りたい学生やサラリーマンの方のために、『【海外就職】新卒がないってホント?就活で役立つ資格も3つ紹介!』という記事を作りました。
海外就職には新卒がないってホントなのかな?と疑問に思っていた方にもぜひご覧いただきたい1記事です。
海外就職に役に立つ2つのスキル

次は、海外就職に役に立つスキルについてです。特に役に立つスキルは以下の2つです。
- プログラミング
- webデザイン
役立つスキル1|プログラミング
プログラミング言語は世界共通です。そのため、日本でのプログラミングのスキルを取得していれば世界でも通用することになります。世界各地で求人があり、就労ビザも申請しやすい仕事の1つになっています。また、ITの本場であるアメリカやヨーロッパで就職をすることができれば、高度な実務経験を積めることになります。そのため、海外就職に役に立つだけではなく、帰国後の再就職でもかなり役に立ってくるスキルの1つといえます。
役立つスキル2|webデザイン
海外でwebデザイナーの需要は高く、レベルが高いのが特徴です。また、レベルの高い仕事が求められるため、日本のウェブデザイナーの年収よりも高く設定されています。
日本で事前に高いレベルのwebデザインを勉強し、即戦力になる力を身に着けておくとよいでしょう。
海外就職には【TOEIC】は意味がない!?

海外では「英語が話せるのは当たり前」とされています。TOEICが700点以上だからといって、実践的な英会話ができなければ意味がありません。
とはいえ、TOEICが全くもって意味がないということではありません。高い英語能力の指標として、TOEICでは945点以上が相当します。そのため、基準を到達するためにも、TOEICで900点以上取るようにしましょう。
海外で就職をする方法

海外就職が有利になる資格は分かりましたね。次に、海外の企業に就職をするための方法を3つ紹介していきます。
- エージェントに登録
- 直接コンタクトを取る
- 現地でインターンをする
まずは、エージェントに登録をする方法についてです!
①エージェントに登録
海外就職をする方法として、海外向けの転職エージェントへの登録があります。主要なエージェントだけでも50社以上あります。そのため、エージェントを選ぶときは以下の3点を明確にしてから選ぶとよいでしょう。
- 海外で働く目的は何か
- 海外就職で活かせるスキル
- どの地域で働きたいか
エージェントを使うことで、日本語で求人情報を確認することができます。また、就職までの必要手続きなどもサポートしてくれるため、面倒な作業が省けるというのもポイントですね。
海外向けの転職エージェントに登録をすることで、日本にいながら海外での就職活動を始められることができます。
②直接コンタクトを取る
直接コンタクトを取ることで、海外に就職できる方法があります。具体的には、直接行きたい会社にコンタクトを取り、求人に応募するという方法です。
しかし、注意しておきたい点があります。それは、企業の担当者と直接やり取りをすることです。直接やり取りをするということは、丁寧な言葉の言い回し方やビジネスマナーを知っておく必要があります。そのため英語を堪能に使えない人は、電話の時点で採用されなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。
語学の資格を勉強して、資格を取得したタイミングからこの方法を取るとよいでしょう。
③現地でインターンをする
現地でインターンをして、実務経験を積み、就職へと繋げていく方法があります。海外では新卒採用がありません。なぜなら、海外企業は新卒採用の枠を設けているのではなく、そのポストに空きができたら新たに採用を行っています。
そのため、インターンを通してスキルや実績が認められれば企業に就職することができるようになります。インターンが採用のための重要なステップになっているのです。
今はワーキングホリデーの制度を使って気軽に海外でインターンをすることができます。ワーキングホリデーやインターンシップを通して、就職へとつながる経験を積むようにしましょう。
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海外就職では「即戦力」がキー!失敗しないための4つの知識
役立つ資格とスキルをもって海外就職を有利に進めよう!
今回紹介した、海外就職に役に立つ資格とスキルは以下の7つです
- IELTS
- 日本語教育能力検定
- 調理師免許
- サービス接遇検定
- 観光英語検定
- プログラミング
- webデザイン
海外での就職の特徴として「即戦力」が求められてきます。今回紹介した資格は、自分自身が「即戦力」になるという証明に繋がるのです。
資格取得にはいずれも時間がかかります。十分な学習期間を用意し、海外就職の成功率を高めていきましょう!