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ニュージーランドの人気の職業トップ10!平均年収から読み解く仕事探し成功術とは?

ニュージーランドの人気の職業トップ10!平均年収から読み解く仕事探し成功術とは?

ニュージーランドは比較的治安がよく、ワークライフバランスが確保されていることからニュージーランド移住に魅力を感じている人は多いのではないのでしょうか。ここではニュージーランドではどのような仕事が人気があるのかランキング形式で紹介します。

目次

ニュージーランドの人気の職業トップ10を詳しく紹介!

人気の職業ランキングトップ10

2022年7月に発行された「GEKKAN NZ web」の人気職業ランキングによると、トップ10は以下の通りです。

1位:警察官
2位:看護師
3位:心理学者
4位:緊急医療従事者
5位:会計士
6位:電気屋
7位:中学校の先生
8位:建築士
9位:保育士
10位:不動産屋

2018年の人気職業ランキングでも、トップ3は変わらず警察官、看護師、心理学者でした。
参照:https://www.tec.govt.nz/news-and-consultations/archived-news/top-10-most-popular-careers-in-2018/

興味深いのは4位の緊急医療従事者です。これは2018年にはトップ10にもランキングされていませんでしたが、コロナ禍が強く影響したことを物語っています。

看護士も2位にランキングされ、コロナ禍で戦っていた医療従事者に対するリスペクトがランキングに表れていますね。

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3位にランクインしている心理学者が人気なのは、他国と比較しても珍しいです。
その背景にはニュージーランドで心理学者が不足していることが挙げられます。

また、中学校の先生や保育士などの教育系の職業も人気があります。

ニュージーランドで需要の高い職業トップ10を紹介!

次にニュージーランドで需要の高い職業トップ10を紹介します。

1位:看護師
2位:管理アシスタント
3位:倉庫、保管、流通アシスタント
4位:ソフトウェア開発者/プログラマー
5位:小売店員
6位:建設労働者
7位:自動車技術者
8位:営業担当者
9位:シェフ
10位:ビジネスアナリスト

参照:Linkedin-The most in-demand jobs in New Zealand and internationally

これらの職業は新卒でも平均年収NZ$60,000(約510万円)を超え、シニアの年代になると平均年収はNZ$132,000(約1,120万円)程度です。

人気の職業トップ10と比較すると看護士は人気と需要が合致していますが、ほかの職業はほとんど合致していません。

憧れの職業=需要がある、というわけではないということがランキングから読み取ることができます。憧れをとるか、需要のある職業をとるか、この悩みは日本でもニュージーランドでも似ている悩みかもしれませんね。

ニュージーランドの平均年収と労働環境

ニュージーランドの職業検索サイトJobtedによると、ニュージーランドの最新平均年収はNZ$61,828、週の平均はNZ$1,189です。

これは日本円に換算すると、年収約525万円になります。(1NZ$=85円で計算)
参照:Jobted-Average Salary in New zealand (2023)

しかし、都市部とそれ以外での給与の格差は大きいので注意が必要です。

また、職業によって平均年収は大きく異なってきます。

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例えば平均年収が高いプロジェクトマネージャーは年収NZ$97,524(約830万円)、ビジネスアナリストは年収NZ$81,300(約690万円)となっています。

ほかにも、日本と同じように、医療系の職業や会計士などの特別な資格が必要となる仕事は平均年収が高くなる傾向があります。

ニュージーランドで仕事を探す際の7つのポイント

ニュージーランドで仕事を探す際は以下の7つのポイントを抑えましょう。

1.ビザの取得

何はともあれ、まず考えないといけないのはビザの取得です。ニュージーランドでは、就労ビザ、ビジネスビザ、永住ビザなど、様々な種類のビザがあります。自分の職業やスキル、経験に合ったビザを選びましょう。

2.語学力の確保

ニュージーランドで働くためには、英語力が必要不可欠です。特にビジネスの場でコミュニケーションを取るためには、日常会話レベル以上の英語力が求められます。

3.職業資格の確認

日本で取得した職業資格がニュージーランドでも認められるか事前に確認しましょう。例えば医師や看護師など、一部の専門職は国ごとに資格制度が異なります。再認定が必要な場合は、それに向けた準備を怠らないようにしましょう。

4.ネットワーキング

現地での就職活動は、ネットワーキング(人脈)が非常に重要です。ニュージーランドでは、紹介や口コミによる就職が一般的で、そのためには広範な人脈が求められます。SNSや現地のコミュニティイベントなどを活用して、積極的に人脈を広げましょう。

5.労働環境の理解

ニュージーランドの労働文化や環境について理解しておきましょう。労働時間、休暇、給与体系、労働法規などは日本とは異なる部分もあります。休日出勤や時間外労働の給与、有給などもチェックしたうえで、後からこうしておけば良かったとならない様にしましょう。

6.現地の求人情報をチェック

ニュージーランドの求人情報は、オンラインの求人サイト、地元新聞、公的な就職支援機関などで見つけることができます。自分のスキルや経験、興味に合った求人情報を定期的にチェックし、早めにアクションを起こしましょう。

7.履歴書とカバーレターの準備

履歴書やカバーレターは、求職活動において非常に重要なドキュメントです。ニュージーランドの標準的なフォーマットに従って、自分のスキルや経験をきちんとアピールするようにしましょう。

日本人がニュージーランドで働くことを考えた場合、日本人向けに求人の多い仕事として、日本食レストランの調理師やウェイター、ウェイトレス、日本人を顧客として扱う旅行会社、美容師やマッサージ師などの専門など、日本語が活きる仕事が多いです。

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また、日系企業も多く進出しているため、その企業の中から、自分が働く職場を探してみることも選択肢の一つになるでしょう。

ニュージーランド移住をする際には、移住後の仕事についての計画を入念に立てておくことで、ビザなどで手間がかからなくなります。

ワークライフバランスはニュージーランドで働く最大のメリットになるでしょう。

また、女性の社会進出も進んでいるため、女性も働きやすい環境が整備されています。

人気の職業を知り、移住後の仕事の不安を無くそう

ニュージーランドは、ワークライフバランスが取れていることと女性の社会進出により、多くの人が働きやすい国と言えるでしょう。

また日本人が移住しても日本人のための仕事は多いので、安心して移住できるはずです。

日本語が活かせる職場や専門職は現地でも需要があるので、日本での仕事と同じ仕事ができる人も多いでしょう。

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この記事を書いた人

りゅうた

りゅうた(30代・男性)

留学、英語関連専門で7年ライターをしています。
留学カウンセラーとして14年(日本10年、オーストラリア4年半、ニュージーランド半年)の経験があり、オーストラリア、ニュージーランドの移住にチャレンジしたこともあります。
海外は10ヶ国以上滞在経験がありますので、様々な記事の執筆が可能です。

■Twitter
https://twitter.com/ryugaku_ryuta

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