コラム

コロンボで便利な交通手段は?おすすめの通勤方法もご紹介

コロンボで便利な交通手段は?おすすめの通勤方法もご紹介

スリランカで就職や留学をする場合、多くの方が中心都市のコロンボで生活することになると思います。
生活には移動が付きものですが、30℃近い気温を考えると、歩ける距離でも乗り物に乗って移動したくなるものです。
そこで、コロンボで生活の足となってくれる交通事情についてまとめました。

目次

コロンボで便利な交通手段は?

スリランカのトゥクトゥク

コロンボで近場の移動に便利なのが、トゥクトゥクとバスです。
トゥクトゥクは三輪自動車です。10分の距離で約150ルピー(1ルピー=約0.4円:2023年4月現在)とお手頃なうえ、行き先を指定できるので、目的地に初めて行く時などは特に安心です。
拾い方や料金のシステムは日本のタクシーと同様ですが、注意も必要です。目的地の場所を知らないにも関わらず発車させて迷い、その分の料金まで加算されることや、メーターをきちんと作動させずに、不当な料金を請求されることもあるからです。
このようなトラブルを避けるためには、Uberpick meなどの配車アプリが便利です。料金は予約時に確定しており、走っているルートを自分のスマホで確認することもできて安心です。ただ、雨・遅い時間帯・長距離移動などの状況下では、捕まえるのに苦労することもあります。逆に、近距離で嫌がられたことはありません。
配車アプリでは、人数や荷物の量に合わせて、トゥクトゥクや普通自動車などの車両を選ぶことも可能です。

慣れればバスも便利

コロンボの繁華街

トゥクトゥクよりも安いのがバスで、10分の距離であれば30ルピーほどで乗れます。出発地から目的地までのバスのルートはGoogle mapでも調べられます。
ただ、最初は特に、慣れたルートでないと使いづらいかもしれません。というのも、アナウンスや表示で停留所が知らされないので、降りる場所を自分で把握しておかなければならないのです。車掌に依頼すれば、目的地に着いた時に知らせてくれますが、英語が通じることがほぼないことも念頭に置いておいてください。
また、運賃の支払いは車掌に行き先を伝えて支払うため、行き先の地名を把握しておく必要もあります。
そして、バスは運転が荒く、驚くほどの猛スピードで走ります。席に座って手すりに捕まっていないと危険ですので、平日の昼間など、座席に余裕のある時間帯に利用することをお勧めします。

コロンボでの通勤手段

日本では、通勤ルートに合わせて交通費が支給されますが、スリランカでは、通勤ルートや実際の交通費に関係なく、一定の額の交通費が支給されます。結構な額のため、交通費を支払っても、まだお釣りが出るほどです。
このようなシステムのため、通勤手段は自由に選べ、状況によって日々変更も可能です。
役職者は自家用車での通勤が許可されていますが、一般の社員はバスや鉄道など公共交通機関を使っています。
通勤の時間帯は、バスも鉄道も非常に混み合っています。
特にバスは、バスが来るペースが日によってバラバラで、乗るまでに10分以上待つこともあります。また、通勤ラッシュ時は渋滞が酷く、所要時間が全く読めないこともネックです。そして、エアコンが付いていないため、暑い気温の中、身動きがとれないほど混み合った環境で何十分も乗っていないといけないのは、体への負担も大きいです。通勤定期はなく、電子マネーでの支払いもできないので、混雑した車内で毎回、車掌に現金で運賃を支払うのも何気にストレスとなります。
バスと比較すると鉄道は、まだマシと言えるでしょう。混み合っているのはバスと変わらないですが、バスよりは所要時間が読みやすく、定期券のようなものもあります。

通勤にはOffice Transport Serviceがおすすめ

このように公共交通機関を使っての通勤は、なかなか過酷です。そんな問題を解決してくれるのが、Office Transport Serviceという、通勤時に運行される乗り合いバスのサービスです。
運行ルートごとに乗降場所が決まっており、自宅や会社の近くの乗降場所から乗り降りして、通勤に使えます。
車両にはマイクロバスが使われています。
各車両に定員が設けられているため、利用するには事前の申し込みが必要です。申し込みの際、乗降場所と乗車時間が指定され、毎日同じ時間に同じ場所から乗ることになります。そのため、毎日出退勤の時間と場所が変わらない人には非常に便利なサービスです。
このサービスの大きな利点は、必ず席に座れること、そしてエアコン付きの車両ということです。また、脇道を通るため、渋滞の影響が少なく、所要時間のズレが小さいことも魅力です。
鉄道やバスと比較すると料金は高く、距離によりますが、車で30分の距離の場合、月額10,000ルピー前後からサービスがあります。

時と場合に合わせてうまく使いこなそう

このように、コロンボの交通機関には、それぞれ特徴があります。
時間帯や距離、目的地などに合わせて使い分けると、コロンボでの移動がしやすくなるでしょう。
最後に、コロンボでは車の運転が荒い人が多いです。割り込みも多く、予測できない所から車やバイクが猛スピードで走ってくることも多々あります。歩行中も、特に道を渡る時や交差点では十分注意してください。

■参考サイト
Office Transport Service
Uber

この記事を書いた人

Masaco

Masaco(40代・女性)

日本国内で紅茶の勉強をした後、イギリスの老舗紅茶専門店TWININGS にて勤務。
その後、スリランカの紅茶会社にて勤務。
茶葉の販売、ティーセミナーの講師、茶園・工場見学ツアーの企画・ガイドなどを担当。
どちらでも、社内唯一の日本人として、社内翻訳・通訳にも携わっていました。
日本に帰国後は、日本茶アンバサダーとして日本茶セミナー(緑茶、和紅茶)の講師も担当しています。
■ブログ
https://ameblo.jp/teabreak-in-london/

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