コラム

バンコクの住宅エリアや治安をご紹介!

バンコクの住宅エリアや治安をご紹介!

タイで暮らす日本人の数は約10万人といわれて、そのうちの7万人ほどが首都バンコクで暮らしています。この人数は世界の都市ではアメリカのロスアンゼルスに次いで2番目の多さです。また、タイに進出している日本企業の数は5千社ほどで、中国企業に次いで2番目になります。

タイに居住する日本人の多くは企業から派遣された駐在員とその家族です。日本企業はバンコクや周辺のチョンブリやサムットプラカーン県に集中するため、駐在員やその家族はバンコクやチョンブリ県のシラチャに居住しています。

また、タイにはリタイアメントビザ制度があり、一定の条件を満たせば長期居住が可能です。このビザで暮らす方はタイでは就労をしないためバンコク以外にもチェンマイやプーケットなどのリゾート地でリタイア生活をしています。

このようは、タイにはたくさんの日本人が生活していますが、その中でも最もたくさんの人が暮らしているバンコクの住宅事情について紹介します。

目次

日本人が暮らすバンコクの住宅エリア

バンコクにはたくさんの外国人が暮らしていますが、国によって若干暮らすエリアが異なります。欧米人はバンコク最大のオフィス街と言われるシーロム・サトーンやセントラルワールドなどがありショッピングエリアとして人気のチッドロムやスクンビットなど広範囲に暮らしています。一方、多くの日本人はスクンビットの東部エリアのプロンポンからエカマイに集中しています。

プロンポンからエカマイにかけてはバンコクの高級住宅街と言われて、タイ人富裕層の閑静な邸宅や外国人が暮らすコンドミニアムが建ち並ぶ美しい景観の街並みが日本人には好まれます。また、このエリアには日本人向けの習い事教室や塾、幼稚園や商業施設などがたくさんありますのでタイ語や英語が話せなくてもそれほど生活は不便ではありません。

もう一つの理由は、学校に通うお子様がいる場合、多くの子供たちは日本人学校に通学していますが、スクールバスの送迎エリアがスクンビット西部のナナからエカマイになるためこのエリアに居住することになります。

このエリアはバンコクで最も賃料が高いため、ここに暮らしているのは駐在員で企業から支給される住宅手当に余裕のある方たちがほとんどです。他の方はBTS(高架鉄道)沿線で賃料が安いプラカノンやオンヌット方面が多く、リタイアした方たちはやラマ4世通りやMRT (地下鉄)のスクンビットからラットプラオ駅沿線など広範囲なエリアで暮らしています。

バンコクの賃貸住宅の種類と契約方法

バンコクの賃貸住宅の種類と契約方法

バンコクの主な賃貸住宅は、部屋ごとにオーナーがいるコンドミニアムや建物の持ち主が1オーナーのアパートメント、アパートメントにメイドサービスが付くサービスアパートメントなどがあります。日本のマンションやアパートと異なるのは基本的にベッドやソファーなどの家具や、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの電化製品が付いているところです。

これらの物件の探し方は、プロンポンからエカマイやチッドロム、シーロムなどは日系の不動産会社がスクンビットにありますので希望のエリアや部屋の広さなどを伝えれば探してもらえます。その他には、タイのインターネットでの検索も可能です。また、コンドミニアムなどの管理事務所を直接訪ねて空いている部屋を紹介してもらえます。

物件の契約は簡単で、パスポートと現金があればその場で契約ができます。基本的に契約に必要な金額は家賃1カ月と保証金が家賃2カ月分です。

バンコクの住宅の賃料

バンコクの住宅の賃料はスクンビットではアソークからトンローの間、シーロムとサトーン、チッドロムのワイアレス通りからラチャダムリ通りの間が最も高額と言われています。

賃料は駅からの距離や築年数、お部屋の広さなどによっても異なりますがトンロー周辺では40㎡のスタジオタイプが30,000~40,000バーツ(2023年4月25日現在1バーツは3.95円です)、50㎡の1ベッドルームが40,000~50,000バーツ、60㎡の2ベッドルームが60,000バーツからになります。

オンヌットやラマ9世などでは同じ条件のお部屋でしたら2/3から半額くらいの賃料でも物件はあります。予算的に厳しいようでしたらこれらのエリアも考慮に入れてみましょう。

このように、バンコクは住宅の賃料が安いと紹介されていることがありますが、外国人に人気の高級住宅街は高額です。

住宅を借りる時に注意する事

住宅を借りる時に注意する事

住宅を借りる時に注意したいのが物件のロケーションです。バンコクは大通りからソイと言われる脇道に住宅が建ち並び、一方通行や行き止まりなどの通りもあります。

通り抜けのできるソイでは朝夕は激しい渋滞になることもあります。また、駅から離れていると住宅のサービスカーやバイクタクシーなどを利用する必要があるため、駅から徒歩圏内の住宅を選ぶのがおすすめです。

もう一つ注意することはお部屋の向きです。日本人に人気のトンローあたりからは西側になるスクンビットからサイアムにかけて摩天楼ともいえる高層ビル群が眺められます。高層階からは夜は美しい夜景が見られますが、西向きのお部屋は午後からの強烈な日差しが差し込むため1日中エアコンが必要で電気代が高額になるので注意しましょう。

タイは治安が良い国と言われていますので、高級住宅街は心配がないと考えがちです。しかし、バンコクで窃盗などが多く起こるのは住宅街です。歓楽街は深夜まで外国人観光客など人通りが多いため犯罪が起こりにくいですが、住宅街は人通りが少ないため犯罪が起こりやすいエリアです。特にトンローなどの高級住宅街で暮らすタイ人は昼間でも外を歩きませんし、深夜歩くと危険です。数年前にエカマイで深夜帰宅途中の日本人が窃盗に遭い大けがをしたこともありますので注意が必要です。

このように書くとタイは治安が悪いと思われがちですが、夜に人通りのないソイの一人歩きなどはタイ人や他の外国人はしませんのでこのようなことをしなければタイは安心して暮らせる国です。

移住前にタイの住宅をチェックしよう

海外で暮らす時には言葉や習慣などが異なり戸惑うこともたくさんありますが、その中で体や心が休まるのは自分の家です。お部屋探しのポイントは、希望のエリアを決めたら駅からの距離や周辺の商業施設の有無、住宅の施設やお部屋の広さなどのチェンリストを作成してその中から予算に合う物件を探せばご自身に合うお部屋が見つかるでしょう

■参考サイト
スリックリビング
※タイ/バンコク不動産・賃貸アパート・マンション情報

この記事を書いた人

iwama

iwama(60代・男性)

駐在員としてアメリカのロスアンゼルスとシンガポールに居住した経験があり、現在は仕事をリタイアしてタイのバンコク
で6年ほど暮らして趣味のゴルフや、タイ国内旅行などをして暮らしています。
■プロフィールサイト
https://crowdworks.jp/public/employees/3926474

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