戸惑う違いが多すぎる!オーストラリアと日本の子育て
オーストラリアで子育てをしていると、日本との違いだらけに戸惑うことはたくさんあります。違いをあげたらキリがないほど。30年以上日本に住んでいた人格を否定されているような気分にすらさせられます。違うけれど、オーストラリアにとっては常識になるので、なかなかそれを受け入れることへの抵抗もあり時間もかかっています。受け流すだけでいいこともありますが、受け入れなければ生きていけないこともあります。特に自分一人のことではなく、子育てをしていれば子どもにとって良いか悪いかでぶつかる違いも多いからです。
ここでは、オーストラリアに住んで5年経って特に強く感じたオーストラリアと日本との違いをまとめてみました。
目次
「きたない」感覚の違い
わかってはいても土足で家に入る習慣は衝撃的です。基本的に裸足も多いので、靴を履いている人も、裸足の人も家の中に存在する環境です。壊れたものを修理する際、業者も靴のまま入ってきて作業をします。庭程度なら裸足で子どもも大人も過ごしますし、家に入ってくれば、足の裏もすぐ真っ黒です。
そしてそんな家の中に敷かれているベビーマットもお構いなしに踏まれます。外に出ればハイハイをしているくらいのベビーが芝生の上に置かれる光景は普通です。
清潔を保つ感覚が日本とは大きく違いますね。「きたない」感覚はどこへ?やはりベビーを芝生に寝かせたり、土足で歩くような家の中でずり這いをさせることにも抵抗がありました。
しかし、なかには家にあがる前に靴を脱いだ方が良いか一言聞いてくれる客人や業者の人もいます。そして自分も一言脱いでもらうよう声をかけるようにしていますね。それに対して靴を脱ぐか脱がないかは相手の意思に任せますが、自分の意思が伝えられるようになるだけでも気持ちが違います。どう考えてもずり這いをしているベビーのいる家に土足で入ったら汚いと思えますからね。
食の違い
- 回数
- 単品食
- 家族で一緒に食べない生活
オーストラリアでは、お腹が空いたら我慢する子も、我慢させる親もいません。そのため必然的に食べる回数も増えて、虫歯の方が気になりました。
オーストラリアの学校に給食はありません。幼稚園からお昼はお弁当を持参します。しかし、お昼の他にモーニングティー、アフタヌーンティーと間食も持っていくので、学校にいる間に3回もの食べる時間があることが驚きです。食べてばかりで勉強しているのか?と思いたくなりますが、食べる時間は5分から15分以内がほとんどなので、勉強には影響しないようですね。食べることに執着しないのも、小さい頃からお腹が空いたら食べられる環境で育つからなのでしょう。
食べるものも日本に比べて単品が多いのはオーストラリアです。しかも、フィンガーフードも多いので、食べながら遊んだり、日本では考えられない光景もたくさん目にしますが、オーストラリアでは普通になりますので、注意をするかどうかは親次第。難しいところではあります。
一番違和感があったのが、家族みんな一緒に食べなくてもいい生活です。もちろんテーブルを囲んでみんな一緒に食べることもありますが、食べないこともあり自由です。特に子どもが小さい時は、かなり早く食べて早く寝かせる習慣があります。午後4時頃に晩ご飯を食べさせて6時前には寝かせる家庭もありました。そこに親が合わせて食べるのは難しいですし、親に合わせて遅くまで食べさせずに待たせるのも、早起きのオーストラリアには合いません。だからこそ、一緒に食べられる時はぜひ食卓を囲んで食事をしたいですね。
家族の関係
子育てに関わってくるパートナー以上の義家族の存在が大きく違います。
移民でも、オーストラリア出身でも、義家族が近くに住んでいる人は多いです。共働きも多く、義家族が近くに住んでいる方が何かと便利なのでしょう。しかも、両親が離婚して片親であったり、新しい家族と暮らしていたりと事情はそれぞれあり、決まった家族の形がないので、子育てもフレキシブルにならなければできないのです。必然的に家族間が近い存在になっていくのですね。
ただ、無理やり付き合うことが嫌なのであれば家族といえど、距離を置く選択も自分でできます。
移民が多いので、文化が違えばお互いの「常識」も違う時があります。大抵は平行線のままです。
考えがぶつかった時に、それが子どもにとって良いのか悪いのかを判断しながら、自分の意見を伝えることもまた大切なのです。
まとめ
ここまで個人的な考えを含めつつ、オーストラリアのやり方が日本と違うことを述べました。違うからといって必ずしもオーストラリアのやり方に従わなければならないということでもありませんが、オーストラリアでの「常識」なので5年経っても葛藤する日々です。ただ違うから困ると嘆いているのではなく、それはオーストラリアに住んでいる子どもにとって、良い方法なのかを常に考えることが大切なのです。おそらく何年オーストラリアに住んでいても、日本との違いに衝撃を受け続けると思います。しかし親がどんなに困って立ち止まっていても、どんな環境にいようと、子どもは日々勝手に成長していきます。安心してオーストラリアに順応できる自分を見つけてくださいね。