体験談

移住してわかったこと!オーストラリアで子育てしやすい3つの理由

移住してわかったこと!オーストラリアで子育てしやすい3つの理由

オーストラリアで子育てをするということに、なんとなく良いイメージがありませんか?
「大自然があって、子どもがのびのび育ちそう」や、「英語が話せるようになっていい」など、日本と違って良さそうな面がイメージで浮かびます。

私も初めはそうでした。

しかし移住してから感じることは、良いイメージばかりではなかったということです。
私は、上の子どもが3歳を過ぎてから、下の子どもは生後2ヶ月の時に、パートナーの仕事の都合でオーストラリアへ移住してきました。
日本で子どもたちを生み、上の子どもを日本の幼稚園に少し通わせていました。そのため、日本との違いが比較できる分、子育てに戸惑うこともたくさんありました。
それでも、オーストラリアに5年近く住んでいて思うことは、「オーストラリアは子育てしやすい」です。その理由を3つ上げました。

目次

子どもに優しい国オーストラリア

道を歩く子供

裸足で道を歩いている子どもがいたらどう思いますか?日本であれば「靴はどうしたの?!」ですが、オーストラリアは特に何も思われません。なぜなら特に不自然ではないからです。「履き物を履きたくなくて履いていないんだな」と思われるだけなのです。

オーストラリアは、子どもの意思を尊重して見守る国なのです。学校でも、先生がどうしたいかを子どもによく尋ねます。「強制」があまりないという感じです。やりたければやってもいいし、やりたくないのならやらなくてもいい、その意思を子どもに確認します。
そして、学校に限らず、子どもがすることを周りの大人が見守ってくれます。公共の場で泣き叫んでいる子どもがいたら、「悲しくて泣いているのね、何かあったの?」と親がそばにいても子どもに声をかけてくれます。子どもが話しかけたら優しく受け答えしてくれますし、可愛く着飾った服を着ていたら、ただすれ違った知らない人でも子どもの服装を褒めてくれます。日本ではあまりない対応ですが、子連れは大変だし、優先すべき人、というのが伝わってくる姿で、「子育てが大変なことを見せてもいいんだ」と思わせてくれます。

公園が充実している

公園で遊ぶ子供

とにかく公園が多いです。主に遊具のある子どもの遊び場をplaygroundと呼ぶのですが、移住した始めの頃は、そう呼ぶことを知らなかったので、子どもを公園に連れて行こうと思い”park”と検索していたら、なかなか”遊び場”が見つからなかったことを今でも覚えています。
そのplaygroundがとても充実していることです。住宅街はもちろん、都市の真ん中、ビーチの近くなど、子どもを遊ばせることに困らないほど数があります。数だけではありません。遊具も、日本のようにブランコ、滑り台、鉄棒、のような単純なものではなく、大きいものから小さめのものまで、そのplaygroundのサイズに合ったもの建てられていることと、子どもがワクワクするようなものになっていることです。
そして一つ一つのplaygroundがきちんと整備をされています。遊具が壊れている、または壊れそうになっていれば、たちまち直っているのがオーストラリアのplaygroundです。芝生も常に刈られていて、整えられているのがわかります。数が多い分、管理も大変だと思いますが、そこは管轄地域でしっかりと守られているようです。

徹底された大人が子どもを監視する義務

子どもは基本的に大人と一緒に行動をします。12歳までは、一人で家の留守番をすることも原則禁止です。車の中に子どもだけ残してもいけません。小学校の登下校は大人と一緒です。大人が送迎をする決まりになっていて、学校にもよりますが、低学年は教室の前まで送迎をします。
義務もありますが、土地が広いので、物理的に送迎しないと通えない距離であったり、徒歩圏内に行ける場所が限られている場合も多いのですが、確かに大人が一緒であれば安心です。
親としては自分で動いてくれればいいのにと思うこともありますが、こういった決まりがあるおかげで、子どもが一人で行動することや、子どもだけで危険が生じないよう守られていると言えます。もし、子どもが一人でいたら、「おかしい」となり、気にかけることができます。社会全体で子どもが危なくないよう守ることができているのでしょう。

まとめ

小さい頃から子どもの意見を聞いて、子どもの意思を尊重することや、必ず子どもの側で行動を共にすることは、日本ではなかった習慣でした。小さい頃からそうしていくことで、煩わしさや、明確な反抗期といったものがないように思えます。いくつになっても親子の関係が近いのは、そういった背景があるからなのかもしれません。
そして、社会全体で子どもを見守り、安全に子どもが子どもらしく成長できるように大人が接している、そんな風に感じます。「赤ちゃんが泣いているのは仕方ない」「子どもは元気がいいのが一番だ」のような当たり前だけど、日本には欠けてしまっている部分がオーストラリアにはあります。そういう周りの目を気にせず子育てができるので、のびのびと子育てがしやすいのでしょう。その象徴が、子どものために充実しているplaygroundの存在なのだと思います。
土地が広い分、公園も広いです。だから確かに「自然が多くてのびのびできそう」というイメージは間違ってはいませんが、自然プラス周りの大人が子どもたちをのびのびさせているのです。そして育てる親側の心にも少し余裕を持たせてくれるので、子育てしやすい国だと感じるのだと思います。

この記事を書いた人

Sakurapon215

Sakurapon215(40代・女性)

現在オーストラリア在住5年目、2人の子育て中の主婦42歳です。
学生時代にアメリカへ短期留学をした経験もあります。
家事と子育てをしながらWebライターとして活動中。

■プロフィールサイト
https://crowdworks.jp/public/employees/5291360

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