オーストラリア移住におすすめの都市はどこ?主要都市の特徴を紹介
オーストラリアには、魅力的な都市が多くどこに住むか迷ってしまいますね。そこで今回は、移住者に人気の都市5選とその特徴、おすすめポイントなどについて解説します。オーストラリアに移住を計画中の方、将来的に移住したい方もぜひ参考にしてください。
この記事は2023年9月時点での最新情報です。
目次
オーストラリアは世界でもトップレベルの住みやすい国
世界でも住みやすい国として評価を受けているオーストラリア。この章では、その理由を3つの角度から紐解いていきます。
- 2023年住みたい国ランキングではトップ10入り
- 住みたい都市ランキングで2つの都市が上位にランクイン
- 日本人からもオーストラリアは住みたい国として人気
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2023年住みたい国ランキングではトップ10入り
NUMBEOという世界の様々な統計を集めているデータベースが作成した「2023年度の住みたい国ランキング」では、オーストラリアは世界第9位でした。前年度は5位だったので、今回の結果には新型コロナウイルスの世界的混乱が反映されているのかもしれません。
また、「The Global Liveability Index 2023」の世界住みたい都市ランキングでは、シドニーとメルボルンの2大都市が上位3位と4位にランクインしています。下表にTop10を記載しますのでご覧ください。
順位 | 都市名 | 国名 |
1位 | ウィーン | オーストリア |
2位 | コペンハーゲン | デンマーク |
3位 | メルボルン | オーストラリア |
4位 | シドニー | オーストラリア |
5位 | バンクーバー | カナダ |
6位 | カルガリー | カナダ |
7位 | シドニー | オーストラリア |
8位 | ジュネーブ | スイス |
9位 | トロント | カナダ |
10位 | 大阪 | 日本 |
日本人からもオーストラリアは住みたい国として人気
海外に住みたい日本人100人にアンケートを行ったところ、最も住みたい国1位はオーストラリアでした。
多く寄せられた理由は下記のとおり。
- 暖かい
- 治安が良い
- 自然豊かでのびのび暮らせそう
- きれいな海が身近にあるから
- 日本と気候が真逆だからイベントも新鮮味があって楽しそう
オーストラリアの暮らしやすさがメインの回答が集まりました。
オーストラリアの移住におすすめの都市5選
オーストラリアに移住する場合、おすすめの都市はどこでしょうか。この章では、日本人に人気の5つの都市にスポットを当てて紹介します。
【オーストラリアの移住におすすめの都市】
- メルボルン
- シドニー
- ゴールドコースト
- ブリスベン
- ケアンズ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
オーストラリアの移住におすすめの都市1|メルボルン
世界でも住みやすい都市ランキングで常にトップクラスのメルボルン。ビクトリア州の州都で、イギリスの影響を色濃く残すこの都市は、歴史的文化とトレンドが融合したおしゃれな街並みで住みやすいと評判です。
メルボルン大学など有名校もあり、教育水準が高いことでも知られています。留学生だけでなく、家族で居住したい方が多いため物件の競争率が高く、家賃も高めなのがネックかもしれません。
【メルボルンの情報】
都市名 | 州 | 面積 | 人口 | 日本との時差 |
メルボルン | VIC州 | 9,992 km² | 約508万人 | +1時間 |
オーストラリアの移住におすすめの都市2|シドニー
世界ランキングでは、住みやすい都市第3位、治安の良さ第4位の都市はシドニーです。オペラハウスなど観光スポットも多く、観光・文化・教育・商業の中心地です。50校以上の大学や各種学校が集中する国内最大都市で、ビジネス就労チャンスも多いでしょう。
【シドニーの情報】
都市名 | 州 | 面積 | 人口 | 日本との時差 |
シドニー | NSW州 | 12,368 km² | 約531.2万人 | +1時間 |
オーストラリアの移住におすすめの都市3|ゴールドコースト
オーストラリア東海岸に位置し、白い砂浜が美しい観光都市。象徴的な長い砂浜には数々のサーフスポットが点在し、テーマパークや国立公園には熱帯雨林が見られます。
夏場の平均気温は28.5℃前後、冬でも13℃前後と通年過ごしやすさがおすすめポイントです。
都会的な住環境の中に手つかずの自然が共存する珍しい地域といえるでしょう。
【ゴールドコーストの情報】
都市名 | 州 | 面積 | 人口 | 日本との時差 |
ゴールドコースト | QLD州 | 414.3 km² | 約58万人 | +1時間 |
オーストラリアの移住におすすめの都市4|ブリスベン
気候が温暖で住みやすいブリスベンは、QLD州の州都で、オーストラリア第3番目の都市です。
適度に自然とビジネス街が融合した住環境があり、仕事も選択肢が多く、住居も見つけやすいと評判です。ただし、CDBに会社や学校が集中しているため、家賃や交通費が高くなる可能性が。
立地や交通網などに注意して物件を選ぶと良いでしょう。
【ブリスベンの情報】
都市名 | 州 | 面積 | 人口 | 日本との時差 |
ブリスベン | QLD州 | 1,687 km² | 約230万人 | +1時間 |
オーストラリアの移住におすすめの都市5|ケアンズ
オーストラリア北東部に位置するケアンズは、日本からわずか8時間のフライトで到着する小さな国際観光都市。グレートバリアリーフなど美しい海や自然環境に恵まれています。
家賃が安い、交通費がかからない、仕事が見つけやすい、という3つのメリットから永住やワーキングホリデーのスタート地点として人気があります。
【ケアンズの情報】
都市名 | 州 | 面積 | 人口 | 日本との時差 |
ケアンズ | QLD州 | 15,826 km² | 約18万人 | +1時間 |
オーストラリアの移住先を決める際の3つのポイント
オーストラリアには住んでみたいような魅力的な都市がいろいろあって選ぶのに迷ってしまいますね。この章では、オーストラリアの移住先を決める際の3つのポイントについて解説します。
- ポイント1.どんな環境で暮らしたいか自分の価値観を見直す
- ポイント2.取得したいビザの種類によって都市を選ぶ
- ポイント3.実際に滞在して移住を目指せる都市か確かめる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント1.どんな環境で暮らしたいか自分の価値観を見直す
どんな場所に自分が将来住みたいのか、どんな場所で生活したいかを、細かく分析しておくことが大切です。人気の都市であっても物価高に苦しんだり、観光雑誌のイメージにギャップを感じたりすることもあるでしょう。
また、ライフステージによって住みたい都市も変わります。若い頃は遊びや仕事優先だった人でも、家族ができると住環境や教育など別の要素が必要になるでしょう。
参考までに、2023年6月におけるオーストラリアの住宅価格の中央値は、下記の通りでした。(1ASD=90円計算)
- シドニー:約9,665万円
- メルボルン:約6,863万円
- ブリスベン:6,529万円
主要3大都市の住宅価格は、日本の平均住宅価格をはるかに上回っています。その点、地方都市に移住すれば住宅事情の改善も期待できそうです。もし永住が目的なら、家を購入できるかというのも都市選びの指標になるかもしれません。
ポイント2.取得したいビザの種類によって都市を選ぶ
オーストラリアには、仕事の獲得のしやすさや学校の多さなどが都市によって異なります。自分が取得するビザの種類によって獲得しやすい都市を選びましょう。
技術独立永住ビザ(サブクラス189)を狙うなら仕事の多い都市部がおすすめ
技術独立ビザは、スポンサーを必要とせずに自分のスキルを武器に取得できる永住ビザです。ポイント加算制で、申請には65ポイント以上が必要。ポイント加点として、オーストラリアの学校での就学歴や職歴が必要になるため、都市部に住む方が獲得しやすいかもしれません。
技術独立永住ビザの詳細はこちらの記事をご覧ください。
ワーキングホリデービザを活用する人におすすめなのは観光地エリア
ワーキングホリデービザを活用する人には、仕事も遊びも楽しめる観光地がおすすめです。ゴールドコーストやケアンズなどでは、観光客相手の仕事が見つけやすく、語学学校でのアクティビティコースなどで楽しみながら学べるかもしれません。
ワーキングホリデービザの詳細はこちらの記事をご覧ください。
オーストラリアのワーキングホリデー事情は?条件や期間について
DAMAを狙うなら選べる場所は指定エリアのみ
オーストラリアでは、都会に比べて地方都市の方がビザが取りやすいのが特徴です。たとえば、アデレード、ケアンズ北部のFar North QueenslandやTownsvilleなど、12の特定地域でDAMAが利用でき、低い条件でのビザ取得が可能です。
DAMAについての詳細はこちらの記事をご覧ください。
ポイント3.実際に滞在して移住を目指せる都市か確かめる
移住する都市を決めるには、実際に滞在してみるのが一番です。ワーキングホリデーで英語を学びながら働いてみる、観光ビザで数日から数ヶ月住んでみるなど、中長期で滞在してみてください。
オーストラリアの生活に慣れると、今まで見えなかった景色が見えてくるかもしれません。
自分のライフステージや方向性によって住む都市を選ぼう!
今回はオーストラリア移住におすすめの都市ごとの特徴、選び方のポイントなどをお伝えしました。
オーストラリアには、近代的な都会と自然が融合した魅力的な都市がたくさんあります。また事前の情報収集は大切ですが、自分に合っているかは実際に住んでみなければわかりません。
留学なのか就労なのか、移住の目的やどのビザを申請するかによっても住む都市は変わってくるでしょう。将来的な移住プランを構想して、悔いのない都市選びをしてくださいね。
■出典
・NUMBEO
https://www.numbeo.com/
・CoreLogic
https://www.corelogic.com.au/