シドニーの生態系調査
シドニー生活歴4年の40代男性 T.Tさんからの投稿
シドニーの生態系調査
シドニーはオーストラリアで最も多い人口を有する都市で、500万人以上の人たちが暮らしています。とはいっても都市部は広範囲であり、高層マンションなどはあまりなく一軒家が多いので、人口密度は低くなっています。シドニーの街は日本と似ていて、鉄道を基盤として発展してきましたので、鉄道の各駅前には昔ながらの商店街があります。駅前を中心とした小さな街が沢山あるイメージです。そんなシドニーの街に住んでいる生き物の生態系をご紹介します。
まず空を見上げると何種類かの鳥が見られます。カラスにハトなど定番の鳥から、カラスに似ていますが黒色の全身のところどころに白色が見られるカササギフエガラスという種類もよく見られます。カササギという名がついていますがカササギとは別種であり、地元ではマグパイとして知られています。このマグパイですが時期によっては大変狂暴になり、人間にも襲い掛かってきます。特に自転車に乗っている人に襲い掛かることがあり、マグパイアタックなどと呼ばれています。実際にマグパイアタックにより事故に発展して亡くなる方も時々居られます。このマグパイ対策としては結束バンドをヘルメットに巻き付けてウニみたいにツンツンにすることでマグパイ避けとしているのをよく見かけます。最初は何でヘルメットにあんなものつけているのだろうと思いましたが、決して宇宙人とかと交信する目的ではなくマグパイアタックから身を護っているのです。
他にも市街地から少し離れると大きなオウム、コカトゥーとか呼ばれていますが、20羽ほどの群れを作って飛び回っています。家のベランダにもやってきますので、多くの人が思わず餌を上げており結構人懐っこいです。しかし、鳴き声はかなりうるさいです。レインボーロリキートもよく見かけます。この鳥はよく見ていていただきたいのですが、2羽、4羽など大体偶数羽で飛んでいます。恐らくつがいが群れとなっているのでしょう。また、よく耳を澄ましてみると、一羽が鳴くともう一羽が相槌を打つように鳴き返しています。このようにしてコミュニケーションをとっているようです。この他にも大きなカワセミのクッカバッラなどもいて面白い鳴き声を発しています。他にもたくさんの鳥が見られますので、シドニーは都市部に適応した鳥が沢山住んでいます。
オーストラリアには夜行性の動物が多く、都市部に適応した夜行性の生き物が夜な夜な徘徊しています。その代表はポッサムです。夜に歩いているとたまに猫みたいな生き物に出くわしますが、多くの場合それはポッサムです。ポッサムは大人しく、攻撃も威嚇もしてきません。人間に多少慣れており、餌欲しさに近づいてくることさえあります。ポッサムに出くわすことは稀ですが、なかなか可愛いです。さらに、夜に空を見上げると巨大な蝙蝠であるフルーツバットの大群を目にします。かなり大きいので夕暮れ時に飛翔している巨大なフルーツバットの大群を目にしたときはちょっと怖かったです。
シドニーはこれ以外にも他にも様々な生き物が住んでいて、郊外に行くと色んな生き物を目にすることができますので、生き物探しもシドニーの面白さの一つです。