新卒で外資系企業の営業職としてシンガポールで働いた体験談
シンガポールで働くことになったきっかけ
大学卒業をして就職を考える際、海外で働いてみたいという夢を叶えるためにシンガポールで働くことを決めました。
元々海外留学の経験があり、語学力には自信があったものの文系でしたし、特に使えるスキルなどはありませんでした。
資格よりも経験を積みたいと思ったため、海外就職を探しました。
海外で働く時にはビザの問題があり、アメリカやヨーロッパはビザの取得が難しいです。
知人でシンガポールで働いている日本人がいたことから、大卒であれば比較的ビザが取得しやすいシンガポールに絞って就職先を探すことにしました。
シンガポールの公用語は英語で、女性も活躍できる環境があります。女性1人の海外就職で心配な親も安全なシンガポールならと了承を得ることができました。
就職先の探し方
シンガポール移住に際し、日本で求人を探すところからスタートしました。
シンガポールの就労ビザは専門職のEPかそれ以外のSパスで、申請の条件に給与や学歴があります。
私の場合にはまだ職歴がなかったことから、Sパスで申請できる仕事を探す必要がありました。
Sパスは、例えば2020年では月給2,500シンガポールドル(約20万円)以上という規定があり、企業ごとに決められた枠内で外国人の雇用数も決まっています。
当然現地採用になりますので、私は人材紹介会社を利用して就職活動を始めました。
大手転職エージェントや現地の就職コンサルタントなどに登録して履歴書などを送りましたが、なかなか採用までは至らず、知人の勧めもあって就職活動を現地で行うことにしました。
実際、転職サイトのほとんどは日本国内の仕事を紹介されたり、シンガポールの求人が少なく思うように就職活動が進みませんでした。
日本での採用がうまくいかなかったのは、日本の新卒採用のようにポテンシャルを買うという風土がないからだと思います。
行って決まらなかったら、シンガポールでの就職を諦めようと思いました。シンガポールでは積極的に会ってもらえるように履歴書を送り、Linkedin、JobStreetなども使い、直接企業にアプローチをかけました。
私のように専門的なスキルがない人が応募して内定をもらえる可能性が高い職種は接客、事務職、営業職などになります。
日本で就職活動をしていた時と違い、次の日に会ってくれたり、すぐに連絡をくれる企業が多かったです。
その中で、応募した営業職で前任者の日本人が辞めて急遽人材を探しているローカルの会社から内定をもらいました。
月給は3,000シンガポールドル(約24万円)ほどで、日系企業を含めた企業に営業をかける仕事です。
同僚はシンガポーリアンが多かったですが、担当企業は日系企業なこともあって日本人と話をすることも多く、私は会社にとっても必要だったのだと思います。
営業の仕事は大変なことも多かったですが感謝されることが多く、やりがいがあって今の仕事にも役立っています。
シンガポールで働いて良かったことと大変だったこと
シンガポールで働いて良かったことは、日本人への営業だけでなくさまざまな人種の同僚と英語でコミュニケーションをしながら仕事をする経験ができたため、帰国後の転職でとても役立ったことです。
現在も外国人の同僚と仕事をしていますが、その経験がとても活かせています。
海外で働いてみたいという夢を実現できたと同時に、改めて日本の良さを実感できたことも大きいです。シンガポールは治安も良く、アジアの中では抜群に安心して生活できる国でした。
シンガポールで大変だったのは、やはり物価が高いということです。
参考記事:シンガポール移住のために知っておきたい物価について
日本食レストラン、日本食材など何でも手に入りますが、日本の2~3倍の値段がします。
東京と比べても、生活費はそれ以上にかかってしまいました。
家賃も高く、一人暮らしができるのは駐在で来ている人だと思います。
私を含め、単身の外国人はほとんどがルームシェアで暮らしていました。
お金さえあれば便利で不自由なく暮らせる国ですが、賃金が安いと我慢しなければならないことも多かったです。
シンガポールには海外転職できるチャンスあり
シンガポールには、新卒や未経験でも働ける場所があります。
ビザの申請も条件に合えば、そこまで難しくありません。
シンガポールは物価は高いですが治安も良く、英語を活かせる環境があり、働くことで学べることがたくさんあります。
専門スキルがある方はより高い給与の仕事が探せますし、未経験の方でも日系企業や日系企業と取引のあるローカル企業を選ぶと採用のチャンスがありますので、ぜひ検討することをおすすめします。