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子連れでオーストラリア移住!留学から永住権を目指す

子連れでオーストラリア移住!留学から永住権を目指す

オーストラリアへ移住の第一歩として、家族で留学される方も少なくありません。3カ月以内の短期留学であれば、観光ビザ(ETA)で体験できます。3カ月以上留学する場合は、学生ビザが必要です。

オーストラリア移住に向け子連れでの留学に利用できるビザや、学生ビザから永住権取得への流れを紹介します。

この情報は2023年8月時点の最新情報です。

目次

子連れでオーストラリアに移住するには子どもにもビザは必要?

オーストラリアへ家族で移住する場合、同行する子どもにもビザ(滞在許可)が必要です。

学生ビザで移住する場合は、親が子連れで留学するのか、留学する子どもに親が付き添うのか、目的によって申請するビザが異なります。また子どもの年齢によっては申請できないビザもあります。

オーストラリアは治安がよく教育水準が高いので、子連れで留学するにも適した国です。永住を視野において留学する人も多くいます。留学に利用できるビザを把握しておきましょう。

オーストラリアへの子連れ留学に利用できるビザ3選

オーストラリアは親子留学にも人気があります。子連れで留学するには、以下にあげる3種類のビザのいずれかが必要です。

  • 観光ビザ
  • ガーディアンビザ
  • 学生ビザ

それぞれのビザに関して特徴、メリットやデメリットを紹介します。

観光ビザ

オーストラリアでは、3カ月以内の短期留学に学生ビザは必要ありません。観光ビザ(ETA)で学校に通えます。

就学年齢の子どもは、観光ビザでも現地の公立校への体験入学が可能です。州によって条件が異なるので、滞在先を決める際に確認してください。

メリット オーストラリアの観光ビザ(ETA)は、アプリで申請し容易に取得できる
デメリット

・3カ月以上は滞在できない(語学学校なども3カ月以内のコースのみ受講できる)
・就労はできない

本格的な移住の前に生活環境や教育事情を体験するには、観光ビザを利用した短期留学がおすすめです。

ガーディアンビザ

3カ月以上の本格的な留学には、学生ビザが必要です。ただし18歳以下の子どもの留学には、保護者の付き添いが求められます。

オーストラリア在住の親戚や業者に依頼もできますが、オーストラリアには留学する子どもに同行するための保護者用ビザがあります。

メリット ・子どもの留学期間中、オーストラリアに滞在できる
・子どもが学校にいる間の空き時間を、習い事やボランティア活動などに使える
デメリット ・就労できない
・3カ月以上は、語学学校などに通えない
・6歳未満の子どもは帯同できない
・オーストラリア国内で、他のビザを申請できない

ガーディアンビザは留学する子どもが主体となる、保護者のための滞在資格です。そのため、ガーディアンビザを保有する親は就業や就学に一定の制限があることを理解しておきましょう。

学生ビザ

子どもではなく親が主体となって留学する場合は、親の学生ビザを取得しましょう。配偶者や18歳未満の子どもを扶養家族として帯同できます。

メリット ・ビザの申請時に配偶者や6歳未満の子どもも扶養家族として含められる
・6歳以上の子どもは公立校に通える(授業料の割引も受けられる場合がある)
・学業に差し障りがないと認められる範囲で就労できる
デメリット ・CRICOS認定校の入学許可が必要
・出席率80%以上を保たなければならない
・OSHC(海外留学生健康保険)に加入しなければならない

単位を取るためには本気で学業に取り組む必要があります。子供の世話ができる家族が同行しない場合、子どものデイケア代など出費がかさむかもしれません。

滞在する期間・目的によって必要なビザが異なる

子連れでオーストラリアに留学する際に利用できるビザは、滞在する期間や主な目的によって使い分けると良いでしょう。

  • 滞在期間が3カ月以内なら観光ビザ
  • 滞在期間が3カ月以上で主に子どもが就学する場合、子どもの学生ビザと親のガーディアンビザ
  • 滞在期間が3カ月以上で親が就学する場合、親の学生ビザ

滞在期間が3カ月以内で親子留学するなら観光ビザ

子連れでオーストラリアに留学する際、3カ月以内の短期滞在であれば、観光ビザ(ETA)のみで就学できます。

オーストラリアの生活事情を確認したい、現地校の様子を知りたい人は、観光ビザで3カ月以内の短期留学しながら、お試し移住するのが良いでしょう。

その後本格的に永住を目指すことになれば、改めて学生ビザを取得し移住するという方法もあります。

滞在期間が3カ月以上で親が学ぶなら学生ビザ

長期間の留学には、子どもの学生ビザと親のガーディアンビザという組み合わせでの滞在も可能です。ただし永住を目指しての本格的な留学なら、親が学生ビザを取得して扶養家族として子どもを帯同した方が良いでしょう。

扶養家族でも就学年齢の子どもは現地の学校に通えます。親が学生ビザを持っていると、子どもの授業料の割引などを受けられる州もあります。

ガーディアンビザから他のビザへの切り替えはできませんが、学生ビザは切り替えが可能です。

子連れでオーストラリア移住を目指す人がやるべきこと

子連れでオーストラリア移住を目指す人がやるべきこと

子連れ留学から、本格的にオーストラリア移住を目指す場合、永住権を取得するためにできることを考えてみましょう。具体的には以下のような方法があります。

  • 学生ビザから永住権ビザ(サブクラス189)に切り替える
  • 永住権を持つパートナーを見つける(シングルの場合)

学生ビザから永住権ビザ(サブクラス189)に切り替える

オーストラリアで永住権を得るためには、高い英語力が求められます。またオーストラリアが必要とする職業に関する資格や学位を、オーストラリアの教育機関で取得するとポイントが高くなります。

オーストラリアの教育機関で学ぶことで、技術独立ビザ(サブクラス189)を申請し、永住権を得るという道が開かれる可能性も少なくありません。

時間の規定はあるものの、学生ビザでは就労も可能です。実際にオーストラリアで働いた職務経験も高ポイントにつながります。

技術独立ビザ(サブクラス189)に関しては、以下のページも参照してください。

永住権ビザを申請するポイントが足りない場合の対策

技術独立ビザで永住権を申請するにはポイントが足りない場合、学生ビザを延長してさらにポイントを上げるための勉強を続けるという選択もできます。卒業生ビザ(サブクラス485)を利用して働くことで、スポンサーとなり得る雇用主と巡り合う可能性もあるでしょう。

または以下のようなビザを申請する方法もあります。

ビザ名 州ノミネーション技術移住ビザ
サブクラス名 (サブクラス190)
特徴 特定の州から推薦を受けることで、5ポイント加算される
ビザ名 技術地域暫定ビザ
サブクラス名 (サブクラス491)
特徴 特定の地域で就労できる期間限定のビザ
  期間満了すると、永住権(サブクラス887)が得られる

これらのビザに関しては以下のページで詳しく紹介しています。

永住権を持つパートナーを見つける(シングルの場合)

もちろん永住権目当てでパートナーを探すことをおすすめするわけではありません。学校やアルバイト先など日々の暮らしの中で、永住権を持つパートナーが見つかることはあるでしょう。

日本と同じように、オーストラリアでも婚活サイトやマッチングアプリが利用できます。相手を探す条件に、オーストラリアの永住権保持を加えることは不自然ではないでしょう。

オーストラリアの永住権を持つパートナーができると、パートナービザ(サブクラス820/801)の申請が可能となります。暫定ビザであるサブクラス820を取得して2年以上パートナーとの生活を続けると、サブクラス801(永住権)を得られます。

オーストラリアには婚約者ビザ(サブクラス300)もありますが、国内からの申請はできません。いったん日本へ帰りパートナーに呼び寄せてもらうような時は婚約者ビザを利用しましょう。パートナービザの申請がスムーズになると言われています。

永住権についての疑問はエージェントに相談するのがおすすめ

オーストラリアは積極的に移民を受け入れている国ですが、社会情勢などによりビザの種類や取得するための条件が頻繁に変更されます。

また家族構成はもちろん、英語力や資金力、持っている資格や学位、従事する職種などそれぞれ異なるでしょう。オーストラリアのどこに移住するかでも、州ごとに事情が異なります。

永住権に関する細かい疑問は専門家に相談すると、より間違いのない正確な答えを得られるでしょう。

まずは子連れ留学でお試し移住してみませんか

まずは子連れ留学でお試し移住してみませんか

オーストラリアの永住権を得るためのポイントテストでは、高い英語力やオーストラリアで取得した学位が役立ちます。実際の暮らしの中で、パートナーが見つかることがあるかもしれません。

子連れでオーストラリアへの永住を考える人には、留学でのお試し移住がおすすめです。2、3日の旅行ではなく、数週間から数カ月、ぜひ親子で暮らしてみてください。その地が永住に適しているかどうか、実際に体感してみましょう。

出典:オーストラリア移民局
https://immi.homeaffairs.gov.au/home

Study Australia
https://www.studyaustralia.gov.au/

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